もうすぐ開幕する「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日~21日/ハードコート)の会場には、開閉式の屋根を…

もうすぐ開幕する「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日~21日/ハードコート)の会場には、開閉式の屋根を持つスタジアムが3つある。他のグランドスラム会場に先駆けてこのシステムを導入してきた「全豪オープン」ご自慢の屋根についてご紹介しよう。【動画】全豪オープンエキシビションマッチでいきなりナダルvsティーム

「全豪オープン」では今から30年以上前の1988年に、グランドスラム会場として初めてスタジアムに開閉式屋根を設置。現在ではロッド・レーバー・アリーナ、マーガレット・コート・アリーナ、ジョン・ケイン・アリーナの3つに備えられており、他の3つのグランドスラム会場のどこよりも多く、しかも他の会場がそれを導入したのは2009年以降だ。

閉める際に屋根は毎分1.3m動き、完全に閉めるまでにかかる時間は20分と、かなり速い。

屋根の使用法については多くのルールが存在する。例えば、屋根を閉じた状態で試合が始まった場合、その後に天気が良くなってきたとしてもゲーム途中で屋根を開けることはできない。屋根を閉めるかどうかの判断は、審判が下すことになっている。

ウェブメディアEssentially Sportsによれば、1988年に初めて導入した際の費用は6000万ドル(約62億7000万円)近くかかったそうだが、その甲斐はあったことが証明された。屋根があることによって雨のような悪天候でも試合が行えるのはもちろん、オーストラリアの夏の猛烈な暑さにも対処することができる。

また覚えておいでの方も多いだろうが、2020年にオーストラリアでは大規模な森林火災が起き、それによって発生する有害な煙などが問題となっていた。しかし、「全豪オープン」では開閉式屋根のある3つのスタジアムと8つの屋内コートで試合を行うことで、選手たちも観客も安全を確保できたのだ。そのおかげもあって、同大会は史上最多の観客数(81万2000人)を数えている。

※為替レートは2021年1月29日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全豪オープン」の会場

(Photo by Scott Barbour/Getty Images)