GI高松宮記念(3月28日/中京・芝1200m)の前哨戦となるGIIIシルクロードS(中京・芝1200m)が1月31日…

 GI高松宮記念(3月28日/中京・芝1200m)の前哨戦となるGIIIシルクロードS(中京・芝1200m)が1月31日に行なわれる。今年は京都競馬場が改修工事のため、本番と同じ中京競馬場が舞台となる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、ハンデ戦ということもあって、波乱の連続である。1番人気は3勝、2着1回と今ひとつの成績で、3連単はすべて4万円以上の好配当となっている。とりわけ、ここ3年は10万円以上の高配当が生まれていて、絶対的な存在がいない今年も"荒れる"可能性は大きい。

 まず、ポイントとなるのはハンデだが、日刊スポーツの木南友輔記者はこう語る。

「今年は、ハンデが全体的に『重めだな』という印象です。『これは軽いぞ』って、ワクワクするような馬はちょっと見当たりません」

 となると、勝敗を左右するカギはどこにあるのか。中日スポーツの大野英樹記者は馬場状態に言及し、次のような見解を示す。

「明らかに内が荒れていて、見た目には差し有利に思える中京の芝コースですが、先週の土曜日、日曜日の芝レースで、後方からの差し切り勝ちが決まったのは、9レース中、わずかに2レース。あとは、逃げ・先行、もしくは道中4~5番手の好位につけていた馬が勝っています。

 今週からはBコースを使用。荒れた部分は仮柵でカバーされます。ますます先行有利な馬場状態になることは間違いないでしょう。

 そんな状況ゆえ、テンのスピードがずば抜けているモズスーパーフレア(牝6歳)がペースを握るのは確実。スピード非凡なこの馬についていけば、他の先行馬はいわゆる"つきバテ"の危険がありますが、そういった馬が残るケースもよくあります。馬場状態を踏まえれば、その辺りに穴馬が隠れている気がします」

 そこで、大野記者が推奨するのは、コントラチェック(牝5歳)だ。

「前走のオープン特別・ラピスラズリS(12月6日/中山・芝1200m)は、デビュー以来初となる1200m戦でした。2番人気に推されながら10着と結果は出ませんでしたが、あえて馬込みでの競馬を選択。直線では他馬に進路をカットされながらも、最後は伸びようとする姿勢を見せました。

 追走に苦労していた感じはありませんでしたし、6ハロン戦を一度使った効果は大。逃げ・先行の従来のスタイルで、無理なく追走できれば、激走のチャンスは十分にあります」

 大野記者はもう1頭、推奨馬を挙げる。4年前の高松宮記念の覇者であるセイウンコウセイ(牡8歳)だ。
                                    
「丸2年以上勝利から遠ざかっていて、明けて8歳と年齢的にも上積みは見込めませんが、先行馬として、気になる1頭です。前走のGIIセントウルS(17着。9月13日/中京・芝1200m)は、道中で10秒3-10秒9というハイラップで逃げたことが敗因。流れ次第では巻き返しがあると見ています。

 特にハナにこだわるタイプでもないですし、モズスーパーフレアの単騎逃げが確定しているここは、無理なく、好位からのレースを進めてくるはず。ハンデは58Kgと課せられましたが、すんなり先行なら、面白い存在です」



シルクロードSでの激走が見込まれるエイティーンガール

 一方、木南記者は「基本的に狙いたいのは、内を突ける馬。そして、この時期に走る牝馬を狙いたいです」と言って、エイティーンガール(牝5歳)の名前を挙げた。

「前走のGIスプリンターズS(11着。10月4日/中山・芝1200m)は、追い込み馬の流れになって『チャンス到来か!』と思ったのですが、直線でまともに前が詰まってしまい、流れを生かせませんでした。

 荒れた馬場をこなしてきた実績もあり、今の馬場はこの馬にとってはうってつけ。中間の調教時計から体調もよさそうで、楽しみな1頭です」

 木南記者ももう1頭、狙ってみたい馬がいるという。マイル重賞3勝の実績を誇るプリモシーン(牝6歳)だ。

「一昨年のGIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)2着を最高成績として、このまま引退してしまうのか、といった状況にありますが、もうひと花咲かせてくれることを期待しています。

 強調材料となるのは、3歳時のGIIIフェアリーS(1着。中山・芝1600m)、昨年のGIII東京新聞杯(1着。東京・芝1600m)と、この時期に走る馬であること。4歳時のGIIIダービー卿チャレンジトロフィー(中山・芝1600m)2着を含め、シーズン初戦は完全連対を果たしています。

 前走のGIII京阪杯(11月29日/阪神・芝1200m)で、初めて1200戦に出走。10着に終わりましたが、しっかり競馬になっていました。そこから、動き自体は劇的に変わった感じはないですけど、地力は高いですし、内枠に入れば一発があると思います」

 先週のGII東海Sでも3連単は24万円超えの高配当をつけた。相変わらず、今年に入ってからの中京競馬場での重賞は波乱の連続である。ならば、"荒れる"重賞シルクロードSがその流れを引き継ぐ可能性は大いにある。それを演出するのが、ここに挙げた馬たちであってもおかしくない。