全日本高校選手権第3日(7日、東京体育館)ジャパネット杯「春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高等学校選手権は、…

 全日本高校選手権第3日(7日、東京体育館)ジャパネット杯「春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高等学校選手権は、男女の3回戦と準々決勝が無観客で行われた。女子は前回準優勝の古川学園(宮城)が3回戦で奈良文化、準々決勝で鎮西(熊本)をそれぞれストレートで下し、2年連続の4強入り。キューバからの留学生、バルデス・メリーサ(3年)が、攻守で大活躍した。

 闘志むき出しにほえた。打って、守って、コート上に君臨。キューバからの留学生、古川学園のバルデス・メリーサが、準々決勝で22得点。鎮西をストレートで下し、2年連続で準決勝に進んだ。

 「エースだから苦しいときは(私にトスを)上げてと言っている。コースを見てしっかり打ちました」

 圧巻だったのは第1セット。6-9から相手エースのスパイクをブロックで防いで勢いづくと、続けてスパイクで2連続得点。一気に同点まで追いつき、逆転のきっかけを作った。この日は3回戦と準々決勝のダブルヘッダーだったが、スパイクの力強さは衰えず。最高到達点325センチから鋭く打ちおろされるボールは誰にも止められなかった。岡崎典生監督は「今年は“スーパーメリーサ”だと言っていたが、きょうは“戦慄のメリーサ”でした」と、相手を震え上がらせたエースの活躍をたたえた。

 「オリンピックの選手になる」。大きな夢を抱いて、キューバから高校バレーのレベルが世界でも最も高いとされる日本に留学した。将来は帰化して、日の丸を背負うことを目標にする。高い意識で練習に打ち込んできたが、前回大会は決勝で東九州龍谷(大分)に敗れ準優勝。「決勝は思うようなプレーができなかった。今度は絶対に負けない」。エースの自覚が芽生え「どんなことがあっても崩れなくなった」と指揮官は評価。苦しい場面でチームを救う存在になった。

 あす9日の準決勝の相手は、2019年のインターハイ女王、就実(岡山)。4強進出チームだけが立つことのできるセンターコートで戦う。「6人全員で戦う。リベンジしたい」。目指すは前回大会以上の日本一。古川商時代の1999年以来の頂点めがけて、頼れるエースが何度でも跳ぶ。(武田千怜)

バルデス・メリーサ

2002(平成14)年10月8日生まれ、18歳。キューバ出身。3歳でバレーボールを始めた。15歳でキューバから日本に留学。来日時に16年の全国高校総体を観戦したことがきっかけで、古川学園への進学を決めた。自分で考えたという名前の漢字は「芽里沙(メリーサ)」。ウイングスパイカー。185センチ、63キロ。最高到達点は325センチ。