ジャパネット杯「春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高等学校選手権は、男女の3回戦と準々決勝計24試合が無観客で…

 ジャパネット杯「春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高等学校選手権は、男女の3回戦と準々決勝計24試合が無観客で行われ、4強が出そろった。男子は東福岡のエース・柳北悠李(やなきた・ゆうり、3年)の活躍で5年ぶりの頂点に前進した。9日に準決勝が行われる。

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 エースの貫禄を見せつけた。東福岡が最後は高松工芸(香川)の身長210センチエース、牧大晃(2年)のバックアタックをブロックで封じて4強進出。打ち合いを制した柳北が確かな手応えを得た。

 「ミスをしても顔に出さず、いい雰囲気でやることを心掛けた。最後は自分が決めないと」

 第2セットを奪い返して迎えた最終セット。一進一退の攻防が続く中、ギアを上げた。「トスを持ってこい」と仲間に声をかけ、14-13から強打を打ち込んだ。相手の牧には「1学年下なので負けたくなかった」。同じ福岡でプロ野球ソフトバンクの「ギータ」こと柳田悠岐(やなぎた・ゆうき)になぞられ、「キータ」と呼ばれる逸材がエース対決を制した。

 この日朝、春高がコロナで揺れた。前回優勝校の東山(京都)が高松工芸との3回戦を棄権。選手1人に発熱者が出たためで、のちに新型コロナウイルスの感染が判明した。東福岡にとって、東山は前回大会の準々決勝で敗れた(●0-2)因縁の相手。今大会、ともに勝ち上がれば準々決勝で当たるはずだった。

 柳北は一刻も早い回復を祈った上で、「優勝候補(の東山)に勝って絶対に日本一になってやろうと思っていた」。無観客で開催される大舞台での直接対決は実現できなかったが「一戦一戦、戦うだけ」。コートに立てる喜びを強調した。

 「どのチームよりも練習してきた自負がある。センターコートに100%(の状態)で立てるように過ごしたい」

 中1日で迎えるあす9日の準決勝を見据えた。5年ぶりの頂点へ、あと2勝。コロナ禍で開催される春高をエース柳北が引っ張る。(石井文敏)

 ■柳北 悠李(やなきた・ゆうり) 2002(平成14)年9月20日生まれ、18歳。福岡・北九州市出身。東福岡高3年。アウトサイドヒッター。中原小5年時に「中井ジュニアボーイズ」でバレーを始め、板櫃中で全国中学校大会などに出場。3年時にJOC杯全国都道府県中学対抗で最優秀選手。東福岡高1年でU18日本代表に選ばれ、18年アジアユース選手権で優勝。192センチ、92キロ。最高到達点345センチ。