「ジャパネット杯春の高校バレー」として行われるバレーボールの第73回全日本高校選手権(産経新聞社など主催)は7日、東京…

 「ジャパネット杯春の高校バレー」として行われるバレーボールの第73回全日本高校選手権(産経新聞社など主催)は7日、東京体育館で3回戦と準々決勝が行われ、女子2連覇を目指す東九州龍谷(大分)が準々決勝で東京都市大塩尻(長野)を2-0で下してベスト4に駒を進めた。 

「小さな巨人」が本領を発揮した。前回優勝の東九州龍谷は3回戦に圧勝すると、準々決勝でも東京都市大塩尻にストレート勝ち。攻守で圧巻のプレーを見せたのが身長162センチのエース室岡莉乃(3年)だ。

 23-22と迫られた準々決勝の第1セット、タイムアウトが明けると立て続けにスパイクを決めて相手の反撃を振り切った。第2セットは自身より21センチも高い東京都市大塩尻の平ヴィヴィアン・チディンマ(3年)の強打を、2度も1枚ブロックで止めて得点した。

 最高到達点はバスケットボールのゴールの高さにあと5センチと迫る300センチ。前回大会の最優秀選手は、驚異の跳躍力でチームを4大会連続のセンターコートに押し上げた。

 今年度はバレー人生初の主将も任された。「下級生を世話しながら自分を出すのは苦しいと思うが、乗り切って高校ナンバーワンの選手になってほしい」とは竹内誠二監督の思いだ。

 室岡も「もともとしゃべるタイプじゃなかったが、周りを見られるようになった」と成長を実感。上背に恵まれない選手の手本にもなっており、3回戦で対戦した敬愛学園の上原典人監督が166センチのアタッカー梅川愛邑理(あゆり)(2年)に「こういう選手を目指せ」と指示し、室岡とマッチアップさせたほどだ。

 「もうちょっと考えてプレーしてもよかった」と反省も忘れない室岡。「全部出し切って終わりたい」と連覇を見据えた。(奥村信哉)