セ・リーグ第5節第1試合

■タイトル: DeNA vs 阪神  (会場:クラウン)
■出場選手: DeNA・大茂 英寿/阪神・岸川 虎太朗
■スコア: DeNA 1-1 阪神

©Nippon Professional Baseball ©Konami Digital Entertainment

■戦評:
 リーグ優勝を争うDeNAと阪神の対戦。この試合はドロー決着となり、優勝の行方は持ち越しとなった。

勝てばリーグ優勝が決まるDeNA・大茂は先発に“阪神キラー”の特殊能力を持つ今永を起用。しかし1回表、阪神・岸川が2者連続の2ベースを放ち、優勝に向けて負けられない阪神が先制する。

このリードを守り切りたい阪神だったが、初回から先頭打者の出塁を許し常にランナーを背負った状態での投球が続く。3回裏に迎えた無死1、3塁は無失点に抑えたが、4回にも同じく無死1、3塁のピンチを迎えると、ソトの併殺打の間にDeNAが同点に追いついた。その後は両チームともに勝ち越しを目指して代打攻勢を仕掛けたが、お互いにリリーフ陣が守り切り得点は生まれず。試合は引き分けに終わった。

DeNA・大茂はこの試合でも二つの三振を奪い、今季13奪三振で自身3年連続となる最多奪三振ランキングトップで終えた。阪神・岸川は粘りを見せたが、4敗1分と今季初白星はならなかった。

 

■試合後コメント:

優勝は決められなかったが、終盤に追いつき引き分けに持ち込んだDeNA・大茂選手

「3試合の中で1勝できれば優勝できるという状況なので、そこまでプレッシャーはありませんでしたが、せっかくなら自分で勝って決めたかったのでちょっと悔しいです」

 

今季自身の初勝利とはならなかったが、リーグ優勝に望みをつないだ阪神・岸川選手

「チーム自体は好調で僕がもう少し勝てていればもっと上にいれたはずなので、今回優勝がかかったカードの初戦、なんとか勝ちたかったです。最低限引き分けられたのはよかったかなと思います」

 

■タイトル: 中日 vs 広島 (会場:ナゴヤドーム)
■出場選手: 中日・菅原 翔太/広島・山本 慧
■スコア: 中日 0-0 広島

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■戦評:

セ・リーグ第5節、広島と中日の対戦。OB選手として登場したピッチャーが活躍し、引き分けに終わった。 

今季初勝利を狙う中日・菅原はこの第5節で2試合に出場。1試合目で勢いをつけたいところだったが、初回、2回と得点圏にランナーを進めながらもホームが遠く得点を挙げられない。守備からリズムを作るべく、4回途中からOB選手の与田をマウンドに送り広島打線を無得点に抑え攻撃へのリズムを作ったが、対する広島・山本も最終回にOBの永川を起用し、自在なフォークで菅原を手玉に取った。試合は結局このまま無得点で終了し、両チーム合わせて6安打と、投手陣の好投が光るドロー決着となった。

中日・菅原は序盤のチャンスが生かせず、今季まだ無得点とホームが遠いシーズンが続く。

ルーキーの広島・山本はこれで1勝3敗1分となったが、シーズン通算でナイスピッチ率75%と持ち味の投球では一定の手ごたえを感じさせるシーズンとなった。

 

■試合後コメント:

無失点に抑えたものの、とにかくホームが遠かった中日・菅原選手

「練習の時点であまりナイスピッチが出なくて不安だったのですが、試合に入ってからはいい状態で臨めました。ただ、勝ちきれなかったのは悔しいです」

 

打撃が振るわず、悔しい同点に終わった広島・山本選手

「バッティング面でいい感じでカーソルは動かせていたので、なんとか1点取りたかったです」

 

■タイトル: ヤクルト vs 巨人 (会場:神宮球場)
■出場選手: ヤクルト・高良 匡史/巨人・舘野 弘樹
■スコア: ヤクルト 1-3 巨人

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■戦評:

巨人とヤクルトの対戦は、両チームから“強振”を信条とするプレイヤーが出場。ともにホームランのみで得点を奪った試合は、巨人が勝利した。

巨人・舘野はOB選手の阿部を3番捕手で起用し、厚みを増した打線で試合に臨む。すると3回表、2番に据えられた坂本がナイスピッチで投じられた全力ストレートを豪快に弾き返す2ランホームランを放ち、貴重な先制点を挙げた。

追いかける展開となったヤクルト・高良も4回裏、青木の完璧なソロホームランで1点を返すと、なおも1死1、2塁と絶好の逆転機を迎えたが、塩見が遊ゴロ併殺に倒れ無得点に。ピンチを脱した巨人は5回表、丸がソロホームランを放ち再び2点差とすると、最終回はデラロサがヤクルト打線を3人で抑え、逃げ切りに成功。両チーム“ミート打ち”を使用しない強気のプレーがぶつかりあった試合は巨人が勝利し、eCS出場を争う上で大きな白星を手にした。

巨人・舘野はこれで3勝2敗1分となり、開幕2連敗から勝ち越しへと立て直しに成功。対するヤクルト・高良は先に得点を許す試合が続き1勝4敗と苦しいシーズンとなった。

 

■試合後コメント:2本塁打を放ち、“強振対決”を制した巨人・舘野選手

「20本は打てる球があったんですが、今の自分の実力ではこれが限界でした。(3回のホームランは)気持ちよかったです。ホームランを打ちたいというのもありましたが、チームがeCS進出のボーダーラインなので、勝ちたい気持ちのほうが強かったです」