「ジャパネット杯 春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高校選手権大会が5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する…

 「ジャパネット杯 春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高校選手権大会が5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。千葉県から、男子は習志野、女子は敬愛学園が県代表として全国の舞台に挑む。大会を前に、両チームの特徴や春高に向けた意気込みなどを紹介する。(長橋和之)

 ■男子・習志野

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国高校総体や国体が中止になり、選手たちは一時、目標を見失った。そこで石田監督は、親交のある近隣県の高校に声をかけ、大会を開催し、選手に目標を与えたという。春高バレーの開催すら危ぶまれた中、「100%ではない目標に向かう難しさ」(石田監督)があった。だが、選手たちはその困難に打ち勝ち、14年連続37回目の春高の舞台への切符を手にした。

 春高出場を決めた11月以降は、ブロックのコンビネーションやサーブに磨きをかける練習に打ち込む。レシーバーの萩原からセッターの森井につなぎ、ともに約190センチと高身長の伊藤貴や高橋が攻撃する展開を得意とする。セッターの森井は昨年急成長し、今ではチームのコンビバレーの要になった。

 春高では習志野は過去4年、初戦で敗退している。石田監督は「まずは1回戦で全てを出し切り勝つことを目標にしたい」と話す。1回戦で戦う岡山の玉野光南は、今回が初対戦となるチーム。選手らは過去の試合映像を見ながら対策を話し合っている。

 昨年大会を経験した伊藤貴は「あの時の悔しさはまだ覚えている」と語る。「自分の武器はスパイクやクイック。積極的に得点を狙い、センターコートに立ちたい」と最後の全国大会で雪辱を誓った。

 ■女子・敬愛学園

  2年連続10回目の出場。上原監督は「昨年の大会を経験した選手が多く、選手層が厚い。攻守のバランスがいいチーム」と評する。3年を中心に構成。いずれも180センチ近い高身長で左利きのミドル、小栗と永井を中心に、力強いスパイクを打つ大木や機動力のある芝崎らの連携を武器にコンビバレーを展開する。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国大会が軒並み中止になり、学校も3カ月間、臨時休校になった。主将の鈴木は、「思うように練習できなかった」と振り返る。しかし、無為に過ごしたわけではない。休校期間はオンラインでミーティングを行い、練習メニューを作成するなど「考える力」を鍛えたという。春高出場が決まった昨年11月以降は、「レシーブやトスを強化する」(上原監督)練習で、本番に向け力を付けている。

 1回戦で当たるのは、初出場の坂出商(香川)。上原監督は「基本に忠実な堅いチーム。焦らずに自分たちの力を出せるように戦いたい」と話す。相手校を研究しつつ、チームの特徴である高さや連携力を生かして挑む。鈴木は「大会の中止などで悔しい思いをした。支えてくれている人への感謝の気持ちを忘れず、恩返しできるように日本一を目指したい」と、3年として最初で最後の全国大会に意気込んだ。