29日、帯広競馬場で行われた第49回ばんえいダービー(3歳・重賞・200m・1着賞金220万円)は、第2障害を3番手でクリアした松田道明騎手騎乗の1番人気キョウエイリュウ(牡3、ばんえい・村上慎一厩舎、積載重量730kg)が、先行2頭を…

 29日、帯広競馬場で行われた第49回ばんえいダービー(3歳・重賞・200m・1着賞金220万円)は、第2障害を3番手でクリアした松田道明騎手騎乗の1番人気キョウエイリュウ(牡3、ばんえい・村上慎一厩舎、積載重量730kg)が、先行2頭を交わしてゴールまで粘り切り、2着の3番人気ヤマトタイコー(セ3、ばんえい・久田守厩舎、積載重量720kg)に1.3秒差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分1秒9(馬場水分1.1%)。

 村上慎一調教師は「ばんえいダービー」初優勝。鞍上の松田道明騎手は10年ぶり3度目の優勝を飾った。

【松田道明騎手のコメント】
「ゴール前、馬が苦しそうでしたがなんとか頑張ってくれました。イレネー記念の借りを返すことができました。マークをしていたカイセドクター、コマサンダイヤ、ヤマトタイコーの3頭も思った通りのレースをしていて、馬場も重たく、まずは自分に合ったレースをしようと思っていました。

 第二障害を降りてから、もう少し後続馬を離せるかと思っていましたが、思うように差を広げることはできませんでした。ただ、脚を使っていない分、ゴール前でもってくれたのかなと思います。

 前走は重量730kgのオープン戦を走らせて、馬の調子を見ることができました。ゲートで立ち上がったり出遅れたりする癖があるのですが、その確認もできましたし、730kgの重量でのゴールまでの歩きを見ることができました。この馬にも期待していますが、他のメンバーも力をつけてきています。一緒に頑張っていきたいと思います」

【村上慎一調教師のコメント】
「イレネー記念で障害を失敗してしまい、悔しい思いをしていました。今日勝つことができて本当に嬉しいです。イレネー記念後、春先も調子がいまいち戻らなくて苦労しましたが、少しずつ調子が回復してきてばんえい菊花賞を優勝、そこから状態を維持してきました。

 前走、同斤量730kgのオープン戦を使ったのは、この重量での様子を見たかったからです。結果、これなら行けるという手応えを感じました。

 このレースではゴール前で苦しそうでしたが、なんとかもってくれという気持ちで見ていました。頑張ってくれましたね。今後は古馬オープン戦にも挑戦していきますが、まずは世代戦をメインに調整していきたいと思います」

(ばんえい十勝のリリースより)