12月27日、中山競馬場でグランプリ・GⅠ有馬記念(芝2500m)が行なわれる。 今年はGⅠジャパンC(東京/芝240…
12月27日、中山競馬場でグランプリ・GⅠ有馬記念(芝2500m)が行なわれる。
今年はGⅠジャパンC(東京/芝2400m)にアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが出走したことで"世紀の一戦"と称され、「有馬記念が盛り上がらないのでは?」という懸念もあった。しかし、そんな不安を消し去ってくれそうな8頭のGⅠ馬が出走を予定しているため、ハイレベルな争いが期待できる。
有馬記念の血統的傾向で思い浮かぶのはステイゴールドだ。2009年のドリームジャーニー、2011年と2013年のオルフェーヴル、2012年のゴールドシップと産駒が4勝。2012年には10番人気のオーシャンブルーが2着に入っている。
今年は直仔クレッシェンドラヴを含めて6頭がエントリー。その中から特に注目すべき2頭を取り上げる。
まずはラッキーライラック(牝5歳/栗東・松永幹夫厩舎)。2歳時にGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神/芝1600m)、4歳時にGⅠエリザベス女王杯(京都/芝2200m)を勝利。5歳になった今年はGⅠ大阪杯(阪神/芝2000m)、GⅠエリザベス女王杯(阪神/芝2200m)を制し、GⅠ通算4勝を挙げている。同馬の父はステイゴールドの代表的産駒で、このレース2勝の"三冠馬"オルフェーヴルだ。

前走のエリザベス女王杯を制したラッキーライラック
中山競馬場では2戦し、昨年と今年のGⅡ中山記念(芝1800m)でいずれも2着。昨年のレースは、香港GⅠ2勝のウインブライトからクビ差の2着で、ステルヴィオ、スワーヴリチャード、エポカドーロ、ディアドラといった強豪に先着した。今年のレースでも、ソウルスターリング、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ウインブライトというGⅠ馬に先着する2着と、強い馬相手に好内容を見せていた。
芝2500mは初出走だが、2400mのGⅠオークス(東京)で3着、昨年のGⅠ香港ヴァーズ(シャティン)で2着と、距離に関しても不安がないと言える。
血統を見てみよう。牝系は、3代母ステラマドリッドから広がる子孫にアエロリット(GⅠNHKマイルC)、ミッキーアイル(GⅠマイルチャンピオンシップ、GⅠNHKマイルC)が出ている活気ある牝系。さらに遡ると、5代母マイビューパーズの子孫には、2005年の有馬記念を勝ったハーツクライがいる名門だ。
5歳暮れにして今回が引退レースとなるが、父オルフェーヴルも5歳時の引退レースが有馬記念で、8馬身差の圧勝で有終の美を飾っている。5歳を迎えた今年、牡馬相手の大阪杯を含めてGⅠ2勝と最高のシーズンを送っているラッキーライラックだけに、この有馬記念でもいい走りを見せるだろう。
もう一頭も、同じオルフェーヴル産駒のオーソリティ(牡3歳/美浦・木村哲也厩舎)。同馬は今年のGⅡ青葉賞(東京/芝2400m)を勝利後、骨折のため休養を余儀なくされたが、前走のGⅡアルゼンチン共和国杯(東京/芝2500m)を勝利してここに臨む。
中山では3戦し、OP芙蓉S(芝2000m)を勝利。GⅠホープフルS(芝2000m)で5着、GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(芝2000m)で3着と、まずまずの走りを見せている。
この馬は血統が魅力的だ。母の父シンボリクリスエスは有馬記念で2勝。そのうちの1勝は4歳時の引退レースで、9馬身差で圧勝した。前述のように、オルフェーヴルもこのレースで2勝しており、シンボリクリスエス、オルフェーヴルともに3歳時にこのレースを勝利している。
また、一昨年のブラストワンピースなど、過去10年で5頭の3歳馬がこのレースを勝利しているのも心強いデータだ。オーソリティは血統面、馬齢面でもこのレースに適性があると言える。
以上、今年の有馬記念はオルフェーヴル産駒の2頭、ラッキーライラックとオーソリティに期待する。