セ・パe交流戦前節3日目

■タイトル: DeNA vs オリックス (会場:クラウン)
■出場選手: DeNA・河合祐哉/オリックス・藤本洋介
■スコア: DeNA 3-2 オリックス

©Nippon Professional Baseball ©Konami Digital Entertainment

■戦評:
 セ・パe交流戦、オリックスとDeNAの対戦。DeNA・河合、オリックス・藤本の同世代のプレイヤーによる対戦となった一戦は、シーソーゲームの末に、サヨナラでDeNAが白星を掴んだ。

先制したのはDeNA。1回裏、2番・オースティンがオリックス先発・富山の直球をバックスクリーンへ打ち返すソロホームランを放つ。対するオリックスは1回、2回とヒットが出ながら得点には繋がらなかったが、3回に相手のエラーでチャンスを迎えると、吉田正のレフト前タイムリーヒットで同点とした。

4回表、オリックスがヒットと盗塁で得点圏に走者を進めると内野ゴロの間に勝ち越し。しかし直後の裏にはDeNAも代打・細川のライト前タイムリーで再び同点とする点を取り合う展開だった。

勝負が決したのは5回裏。先頭打者・梶谷の2ベースから1死1、3塁とチャンスを作ると、代打・関根がセンター前にしぶとく落とすヒットを放ち、梶谷がサヨナラのホームへ生還。DeNAが劇的な勝利を収めた。

DeNA・河合は一時逆転を許す展開も、4回、5回と先頭打者で長打を放ち得点につなげる勝負強さが光った。オリックス・藤本は機動力を絡めて粘り強く戦ったが、一歩及ばなかった。

 

■試合後コメント:見事なサヨナラ勝ちを収めたDeNA・河合選手

 「いま振り返るとミートカーソルがすごいブレていたんですけど、(サヨナラヒットを打った)関根選手は同い年というのもあってか、気持ちで持っていってくれたようなヒットだったなと思います。相手の藤本選手とは同い年で、願っていたカードだったので、勝ててうれしいです」

 

■タイトル: 広島 vs 楽天 (会場:クラウン)
■出場選手: 広島・倉前俊英/楽天・村上翔太
■スコア: 広島 5-4 楽天

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■戦評:

広島と楽天の一戦は両軍合わせて19安打の乱打戦に。2018年シーズン本塁打王の広島・倉前が、鮮やかな2本塁打で逆転勝ちを収めた。

1回の攻防はともに走者を出しながら無得点で攻撃を終えると、2回表に楽天・村上がロメロの2ベースからチャンスを作り、早くも代打で登場の銀次が先制の犠牲フライを打ち上げる。楽天は3回表にも1死1、3塁の好機を迎えると、鈴木のスクイズと田中和の2ランホームランで4対0と大きくリードする。

ビハインドとなった広島・倉前だったが、すぐさま反撃に転じた。3回裏に西川のタイムリーと鈴木の犠牲フライで2点を返すと、4回裏には3ベースの菊池を塁に置いて、代打・宇草が同点の2ランホームランをライトスタンドに突き刺し、試合は振り出しに。

リードを失った楽天は2死から“勝ち運”の特殊能力を持つ涌井をマウンドに送り、次の回の攻撃に備えるが、甘く入ったスライダーを見逃さなかった広島・倉前がピレラで左中間へソロホームラン。ついに4-5とスコアをひっくり返し、これが決勝点に。最後は中村恭平が締め、広島が劇的な逆転勝利でe交流戦白星スタートを飾った。

勝った広島・倉前は軽打を織り交ぜながらも勝負どころでの強振が冴え、自身今季初勝利。楽天・村上は相手を上回る10安打で試合を優位に進めながらも、慎重さの余りボール先行のカウントが増え、4点のリードを守り切れなかった。

 

■試合後コメント:劇的な逆転勝利を収めた広島・倉前選手

 「(大量ビハインドの苦しい展開だったが)チームメイトの声が本当に大きくて助かりました。仲間の三人ともいい試合を続けているので、今日僕も勝ててよかったです」

 

■タイトル: 阪神 vs ロッテ (会場:クラウン)
■出場選手: 阪神・岸川虎太朗/ロッテ・柳虎士郎
■スコア: 阪神 0-7 ロッテ

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■戦評:

昨シーズンのe交流戦覇者であるロッテが阪神と対戦。高精度の打撃を披露したロッテ・柳が勝利を収め、ロッテはチームとしての今季初白星を手に入れた。

 

1回表、ロッテ・柳は1番起用の井上で初球を振りぬきレフトへの先頭打者アーチ。豪快な一発で先制点を挙げると、2回には中村と田村の連続2ベース、そして井上のタイムリーヒットでさらに2点を追加した。これで完全に勢いづいたロッテ打線は4回にも3安打を放ち2点を追加すると、5回表には代打で登場した佐藤がライトへ2ランホームランで12安打7得点の固め打ち。

守っては先発の岩下から山本、内へと繋ぐ継投で、昨シーズンのセ・リーグ首位打者である阪神・岸川の打撃を封じ込め、得点圏に3度走者を進めながらも得点は許さず完封勝ち。ロッテが昨年負けなしと得意のe交流戦で今季チーム初白星を挙げ、反撃へ弾みをつけた。

思い切りの良い打撃で7得点のロッテ・柳は1番・起用の井上が3打席とも打点を挙げるなど、采配もズバリ。敗れた阪神・岸川は初回の一発で出鼻をくじかれ、投打ともにやや精彩を欠いた。

 

■試合後コメント:12安打7得点と終始の流れを譲らなかった、ロッテ・柳選手

「(先頭打者アーチは)初球のストレートを狙っていました。初回に幸先よく打つことができたので、そのあとも積極的に打ちにいきました」