サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラストパスが脚光を浴びるべき場合もある。今回の企画『Best Assist』(最高のアシスト)では、これまでに生まれた素晴ら…

サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラストパスが脚光を浴びるべき場合もある。今回の企画『Best Assist』(最高のアシスト)では、これまでに生まれた素晴らしいアシストを紹介していく。

今回は元フランス代表MFユーリ・ジョルカエフ氏がパリ・サンジェルマン(PSG)で記録したアシストだ。

グルノーブルでプロキャリアをスタートさせたジョルカエフ氏は、ストラスブール、モナコでのプレーを経て、1995年夏にPSGに加入。移籍初シーズンから公式戦46試合19ゴールを記録すると、翌年インテルに引き抜かれている。

抜群のドリブルスキルとパスセンスを備えた才能溢れるプレーメーカーとして、相手DFを翻弄したジョルカエフ氏だが、1995年8月19日に行われたリーグ・アン第5節のグーニョン戦では、そのパスセンスを発揮したアシストを記録している。

試合開始早々の4分、センターサークル付近でボールを持ったジョルカエフは、フリーで前線を確認すると、一気にロングボールを送る。このボールに反応したFWフリオ・デリー・バルデスが裏に抜け出すと、ボックス内で相手との競り合いを制してヘディングシュートを押し込み、いきなりの先制点が生まれた。

このゴールで主導権を握ったPSGが3-1で試合に勝利している。