セ・パe交流戦前節1日目

■タイトル: ヤクルト vs ソフトバンク (会場:クラウン)
■出場選手: ヤクルト・渡部隼人/ソフトバンク・加賀谷颯太
■スコア: ヤクルト 0-2 ソフトバンク

©Nippon Professional Baseball ©Konami Digital Entertainment

■戦評:
 2020年シーズンの『セ・パe交流戦』はヤクルトとソフトバンクの対決で開幕。試合は最終回に柳田の決勝ホームランが飛び出したソフトバンクが白星を飾った。

2回表、ソフトバンク・加賀谷は松田のコカ・コーラの看板直撃2ベースなどで先制のチャンスを迎えるが、無得点に終わる。続く3回表も再び得点圏に走者を進めるものの、ここでもタイムリーは生まれず、試合は両軍無得点のまま終盤へと進んだ。

4回裏、ここまで我慢の展開が続いていたヤクルト・渡部が、1死からこの試合初ヒットとなる山田の2ベースと申告敬遠で得点のチャンスを迎えた。ここでソフトバンクはリリーフに千賀を送り込み勝負をかける。フルカウントから、ヤクルト・渡部はランエンドヒットで勝負をかけたが、これが三振ゲッツーに終わり、無得点。試合は最終回へと進んだ。

直後の5回表、最大のピンチをしのいだソフトバンク・加賀谷が、ここまで打ち損じていた高めの速球をついに捉え、柳田で2ランホームランを放ってようやく先制。最後は森が締め、ソフトバンクが交流戦白星スタートを決めた。

勝ったソフトバンク・加賀谷はチームを牽引する自身3連勝。ヤクルト・渡部は4回裏の得点機で果敢に仕掛けた作戦が実らず、プロ初勝利はお預けとなった。

 

■試合後コメント:セ・パe交流戦の開幕カードで見事な勝利を収めたソフトバンク・加賀谷選手

「インコースに強気でくるピッチングに押し負けていた部分があったんですけど、最後は開き直って、そのインコースを狙って思いっきり引っ張っていけたのでよかったです。(自身3連勝だが)大事なところで一本出すというのが自分の野球なので、残りの試合もおごらずに戦っていけたらと思います」

 

■タイトル: 巨人 vs 日本ハム (会場:クラウン)
■出場選手: 巨人・高川健/日本ハム・及川裕也
■スコア: 巨人 3-2 日本ハム

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■戦評:

セ・パe交流戦前節の第2試合は、両チームともに昨年のe交流戦が負け越しに終わった巨人と日本ハムの顔合わせ。終盤に激しくスコアが動いた一戦は、巨人がサヨナラ勝ちを飾った。

試合は2回まで両軍ともにノーヒットで攻撃を終える静かな立ち上がり。3回表に日本ハム・及川が先頭・谷内の痛烈な2ベースヒットで両チーム初ヒットを放つも、走塁死もあり得点には繋がず。3回までは0対0のまま試合は進んだ。

試合が動いたのは4回裏、巨人・高川がヒットと送りバントで走者を得点圏に進めると、2死から岡本のタイムリーヒットで待望の先制点を挙げる。さらに、パーラにもタイムリーが飛び出しこの回2点を先制。追いかける展開となった日本ハム・及川だったが、5回表に巨人の救援陣を攻め、大田の中越え2ベースで1点を返すと、2死から代打・万波のタイムリーで同点に追いついた。

最後の攻防となった5回裏の巨人の攻撃、1死から小林が三塁線を破る2ベースで出塁すると、坂本がレフト線に運ぶタイムリーを放ち決着。3-2と巨人がサヨナラゲームで勝利した。

終盤に集中打を浴びせた巨人・高川は自身開幕2連勝で、チームとしても交流戦白星スタート。敗れた日本ハム・及川は5回の粘りは見事だったが、引き分けに持ち込めなかった。

 

■試合後コメント:接戦を制し、サヨナラ勝ちを収めた巨人・高川選手

「4回、5回と勝負どころでチームメイトと話し合って、心を強く持って望むことができました。(自身開幕2連勝で)昨年は助けてもらった立場だったので、今年はちょっとでも恩返しできているかなと思います」

 

■タイトル:中日 vs 西武 (会場:クラウン)
■出場選手: 中日・新井宇輝/西武・毛利隼也
■スコア: 中日 1-3 西武

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■戦評:

第3試合は西武と中日が対決。足を絡めた攻撃で得点を重ねた西武が勝利し、西武のルーキー・毛利が嬉しいプロ初勝利を挙げた。

1回表、西武・毛利は源田の中越え2ベースからチャンスを作ると、4番・中村でセンターへ犠牲フライを打ち上げ、初回に先制点を挙げる。対する中日・新井も、1回裏に福田でフェンス直撃の同点タイムリーを放ちすぐさま同点に追いついた。

2回はともに無安打に終わり、迎えた3回表、源田が左中間を突破する3ベースで再びチャンスメイクすると、森の四球で1死1、3塁の大チャンス。ここで西武・毛利は山川でエンドランを敢行し、打球はライト線に落ちるタイムリー2ベースとなって、勝ち越しに成功。2死からは川越にもタイムリーが生まれ、3対1とリードを広げた。

リードを奪って以降、西武は3回途中からギャレット、平井、平良と強力なリリーフ陣を繰り出して、見事逃げ切り勝利を飾った。

1番・源田で2本の長打を放ち、クリーンナップで本塁に還す得点パターンへと繋げ勝利した西武・毛利はプロリーグ初勝利。中日・新井は同点に追いついた直後の1死1、3塁で併殺に倒れ、リードする展開が作れなかった。

 

■試合後コメント:落ち着いた試合運びでプロ初勝利を挙げた西武・毛利選手

「(初勝利に)試合中は緊張していたんですけど、素直にうれしいです。チームメイトが笑って笑ってと声をかけてくれて、手はブルブル震えていたんですけど、心は落ち着いて臨むことができました」