セ・リーグ第2節第2試合
■タイトル: ヤクルト vs 広島 (会場:神宮)
■出場選手: ヤクルト・大川泰広/広島・伊勢家雄次
■スコア: ヤクルト 0 - 0 広島
■戦評:
広島vsヤクルトの第2試合は、開幕戦で白星を挙げたキャプテン同士の対決。試合は終始ヤクルトが攻め続けながらもあと1本が出ず、5回無得点で引き分けに終わった。
1回裏、ヤクルト・大川は先頭・青木でヒットを放つと、2番起用の村上で10球粘るなど巧みなバットコントロールを見せる。しかし、3番・山田、4番・廣岡が凡打となり、得点にはつなげられず。続く2回の攻撃でも2安打を放ってチャンスを作ったが、代打・中山がケムナの前にセンターフライに終わるなど、あと1本が出せなかった。
一方、打棒がふるわなかった広島・伊勢家は、5イニングで7投手をつぎ込む“超”マシンガン継投。ベンチ入り投手を総動員させる執念で、ホームを踏ませなかった。ヤクルトには計7安打を許し、5イニングのうち4イニングで得点圏まで走者を進められたが最後まで得点は許さなかった。
■試合後コメント:
7安打を放つも1点が遠かったヤクルト・大川選手
「伊勢家選手の投球がさすがだったなと思います。チャンスでもう1本打ちたかったですが、ピンチでの集中力が伊勢家選手が上回っていました」
無安打に終わるも、引き分けに持ち込んだ広島・伊勢家選手
「打てなかったんですけど、カーソルの精度やタイミングは悪くはありませんでした。今日の結果は気にせず、むしろピンチで抑え切れたことを自信にしながら、次に向けて打撃を磨きたいです」
■タイトル: 巨人 vs 阪神 (会場:クラウン)
■出場選手: 巨人・坂東秀憲/阪神・徳田直也
■スコア: 巨人 1 - 1 阪神
■戦評:
2020年シーズン伝統の一戦、第2試合。精密な投球を持ち味とする両者の対戦は引き分けとなり、阪神がカード五分以上を確定させた。
1回裏、巨人の3番・坂本のセンターオーバーの大飛球を近本がダイビングキャッチ。阪神・徳田が守備のビックプレーからリズムを作る。続く2回表、梅野の2ベースと江越のヒットからチャンスを作った阪神は、代打・糸原のセンターへの犠牲フライで1点を先制した。
追いかける展開となった巨人・坂東は、強振で長打を狙う姿勢を崩さず打撃に臨む。すると4回裏、岡本で岩崎の直球を捉え、バックスクリーンへの豪快なソロホームランで同点に。振り出しに戻った試合は両チームとも守護神を投入し、スコアが動かぬまま試合終了。堅守が光った好ゲームは1-1の引き分けに終わった。
阪神・徳田は幸先よく先制したものの、逃げ切れず自身プロリーグ初勝利はお預け。巨人・坂東は捉えた打球も多かったが、得点はソロホームランのみと繋がりを欠いた。
■試合後コメント:
終盤の一発でなんとか同点に持ち込んだ巨人・坂東選手
「勝ちたかった…しかないです。徳田選手とは何度もオンラインで対戦したことがあって、ピッチングがうまいのはわかっていたんですけど、打ちきれなかったです」
先制点を守りきれず、悔しい引き分けに終わった徳田選手
「(自身の初戦となった試合に)分かってはいたのですが、緊張しました。ただ、その中でピッチングはある程度いい出来だったかなと思います」
■タイトル:DeNA vs 中日 (会場:横浜)
■出場選手: DeNA・河合祐哉/中日・岡久将吾
■スコア: DeNA 1 - 1 中日
■戦評:
DeNAvs中日の第2試合は、昨シーズンと同じ顔合わせの対決が実現。総力を出し合う展開となった試合は終盤までDeNAがリードするも、中日が土壇場で追いつき、引き分けに持ち込んだ。
DeNAは今永、中日は大野雄大と両チームのエース投手が先発。1回はともに0点で終わったが、2回裏にDeNAが佐野のソロホームランで先制点を奪った。
以降はエースの投げ合いらしく、試合は動かず。中日・岡久はDeNA投手陣の前に走者すら出せない展開が続いていただが、最後に底力を示した。5回表、三者連続で代打を送る執念の采配をみせると、2死から高橋周が直球を見事に捉え起死回生の同点ホームラン。5回裏にはDeNAも代走に投手・山﨑康を送り込むなどサヨナラを目指して死力を尽くしたが得点はならず、1-1の引き分けでゲームセットとなった。
中日・岡久は5回まで打撃のリズムを作れずにいたが、最後に会心の打撃で同点に追いついた。対するDeNA・河合はOB・田代を起用してのゲームだっただけに、あと1アウトに迫った勝利を掴みたかった。
■試合後コメント:
勝利まであとアウト1つにまで迫っていたDeNA・河合選手
「(被弾した一球は)振り返ってみればミスではあったんですが、相手がうまかったと思います。あとボール一個分低く投げられていればよかったです」
土壇場の一発で同点とした中日・岡久選手
「(河合選手とは)去年と同じ組み合わせで、今年は打ち合うような展開にしよう!と話していたんですが、今年も接戦になってしまいました(苦笑)。最後に追いつけてホッとしています」