<写真・試合後に写真撮影に応じた選手たち>11月28日、万博記念競技場にて2020年度関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1トーナメント決勝が行われた。立命大と対戦した関学は16-14で勝利。5年連続54度目の甲子園ボウル出場を決め…


<写真・試合後に写真撮影に応じた選手たち>

11月28日、万博記念競技場にて2020年度関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1トーナメント決勝が行われた。立命大と対戦した関学は16-14で勝利。5年連続54度目の甲子園ボウル出場を決めた。

熱戦を制し、関学の強さを見せつけた。#56DL野村(文4)のQBサックに始まり、第1Q残り9分には#10DB北川(人3)のインターセプトで攻守交代。その後も#91DL小林(人3)がQBサック、ロスタックルで気迫を見せるなど、序盤からディフェンス勢のプレーが光った。しかし、試合が動いたのは第1クオーター(Q)残り1分53秒。RB立川(立命大)が押し込んでタッチダウン(TD)を決め、0-7と先制点を許した。だが、関学も意地を見せる。前半残り31秒に#3QB奥野(商4)から#4WR鈴木(人4)へのパスが成功しTD。なんとか同点にこぎつけ、試合を折り返した。迎えた後半、開始直後に奥野のパスがインターセプトされ好機を逃した関学。立命大の勢いに飲まれ、今度はパスでTDを許した。7-14と突き放されたが、その後は徐々に攻め続け#16K永田(法3)のフィールドゴール(FG)で点差を詰める。今年からスタメンとして出場している#24DB山本(法2)のインターセプトで窮地を脱し、勝負の行方は最終Qへ。またも永田がFGを決め切り13-14と追い上げを見せるも、立命大も攻撃の手を緩めない。何度もダウンを更新しゴール前に詰め寄られた。しかし、緊迫した展開の中#25DB竹原(社3)がTDパスをインターセプト。決死の守りを見せた。試合時間残り1分36秒からは関学の攻撃に。鈴木、#1WR糸川(社2)らを中心にパスでつなぎ、ゴール前6ヤードまで攻め込んだ。残り3秒で第4ダウンとなり、最後は永田のFG成功で16-14。1点を追いかける展開から、劇的勝利を収めた。  次戦は12月13日、阪神甲子園球場にて第75回毎日甲子園ボウルが行われる。

試合後のコメント

大村和輝監督「FGが決まったときはちゃんと入れてくれて良かったと思った。だが、やはりミスがどうしても残ってしまい、そこで失点を許してしまった。ある程度ディフェンスに進まれることは想定していたこと。オフェンスは想定より奥野がボールを持てる時間が長かった。しかし、TDが取れずFGで終わってしまったことは反省点。また、ランプレーも出なかった。まだまだ弱いが、きょう出た課題を修正して関学らしいプレーができるように挑みたい」

#39RB鶴留輝斗(経4)「1点差というシチュエーションはずっと練習してきた。最後は決めてくれるだろうと信じていた。決まった瞬間は素直にうれしくて、ホッとした気持ち。試合中は後悔がないように思い切りやろうと声を掛けていた。それができたから勝てたのだと思う。RBは自分を含めランを出せなかったことが大きな反省。しっかり改善するところを改善して、甲子園に臨みたい」

#3QB奥野耕世「思ったよりもラッシュをかけてこなかった。だが、そのあとにTDにつなげることができなかったことは課題。インターセプトを2回され、自分で苦しい状況をつくってしまった。その中で竹原がインターセプトをしてくれたことは、本当にうれしかったプレー。そこから絶対に追い返そうと思った。最後のFGの瞬間は、2年前と本当に同じシチュエーションで見ていない。決まると自分に言い聞かせて、決まった瞬間は緊張が一気に解けた。今試合でオフェンスは1本しかTDを取れていないので、次戦はしっかりと取り切る」

#16K永田祥太郎「かなり距離が近くて、外すイメージは全くなく、いつも通り蹴ったら入った。これを決めたら勝つ、外したら負けるということは考えてはいけないと先輩たちからも言われてきたこと。そのような感情を持ち込んだらだめだと思い、無心で蹴った。入ったあとは、安心した。キックのミスや反則が何個かあったので、甲子園ではゼロにしたい」