「春の高校バレー」として行われる第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた福島県予選会は21日、福島…

 「春の高校バレー」として行われる第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会の出場権をかけた福島県予選会は21日、福島市の国体記念体育館で男女の決勝が行われ、男子は福島商が郡山北工を破って2年ぶり2度目、女子は郡山女大付が磐城第一を退け5年連続22度目の全国切符を手にした。これで東北6県の代表校が出そろった。全国大会は来年1月5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。組み合わせ抽選会は今月29日に行われる。

 【男子】地力と経験に勝る福島商が郡山北工を圧倒した。

 福島商は191センチの長身、菱沼夏輝(3年)のジャンプサーブや、バックアタックを交えたコンビバレーを軸に、第1セットを先取。第2セット以降も郡山北工を寄せ付けなかった。郡山北工は第3セットで意地を見せたものの、及ばなかった。

 鈴木雅広監督は「満足できる内容ではなかった。全国大会ではミスをなくさないといけない。課題のブロックをもう一度確認したい」と気を引き締めた。丹治嵩(しょう)主将(3年)は「今日の試合は全員が自分のいい所を出せた。全国では持ち味のコンビバレーで、ベスト8を目指したい」と目を輝かせた。

 【女子】郡山女大付が多彩なコンビバレーを展開し、磐城第一をストレートで下した。

 試合の序盤から長いラリーが続く展開になったが、郡山女大付は移動攻撃でペースをつかみ、第1セットを先取。その後も2年生エースの本田凜にボールを集めて得点を重ね、第2、第3セットを連取した。磐城第一も粘りを見せたが、及ばなかった。

 佐藤浩明監督は「今年のチームはパワーがあるが全国には猛者がいる。まだ力不足。レシーブ力を強化したい」と話し、青島美空主将(3年)は「5連覇は意識していなかったが伝統を守れてうれしい。3年生にとっては最後の春高。力を出し切ってベスト16を目指したい」と決意を語った。

 【福島】            

 ▽男子決勝           

福島商  3 25-12 0 郡山北工

       25-15       

       25-20       

 ▽女子決勝           

郡山女大 3 25-21 0 磐城第一

付      25-18       

       25-21