東京選手権シニア女子で、4位となった大矢里佳(商4=中京大中京)。大会中止が相次いでいた中、上々の初戦となった。試合後に行った大矢のインタビューをお届けする。(この取材は10月16日に行われたものです)――試合を振り返っていかがですか。 …

 東京選手権シニア女子で、4位となった大矢里佳(商4=中京大中京)。大会中止が相次いでいた中、上々の初戦となった。試合後に行った大矢のインタビューをお届けする。

(この取材は10月16日に行われたものです)

――試合を振り返っていかがですか。

 「SP(ショートプログラム)はループとフリップがうまく決まっただけにアクセルの失敗がもったいなくて悔しかったです。FS(フリースケーティング)は練習してきたことを出せるようにまとめようと思って挑みました。全体的にはうまくまとまったFSでした」

――SPのミスはどういったミスでしょうか。

 「公式練習の時からSPのアクセルのタイミングが分からなくなってしまって不安が残ってしまっていました。そのまま試合に挑んだのでしまったので、そこで不安になってスピードが落ちてしまったのかタイミングが合わなかったのか、両方だと思うんですけど、それでシングルになってしまいました」

――総合4位でしたが、点数や順位はどう受け止めていますか。

 「先シーズンは自分が納得いく成績が残せていなかったので、今シーズンの初戦から自分が目指している点数に近づけてすごくいいスタートを切れたかなと思います」

――初戦が始まったばかりですが、今の調子や仕上がりはいかがですか。

 「SPは自粛期間に入る前から作っていたので、ジャンプも入ってまとまるのが早く、9月入ってからはノーミスも何回かできるようになっています。FSはなかなかジャンプが入らなかったり、抜けてしまったりが多いです。でも9月の後半からジャンプが入ってミスも少なく練習できていたので、ブロック前までにはどっちとも自信はありました」

――その自信は滑ってみて変わりましたか。

 「今回で自信にはなりました。この気持ちで東も挑めたらなと思います」

――SPは鮮やかな青色の衣装でした。

 「ずっとあの形の衣装を着てみたかったんです。大人っぽい形なので自分に似合うか不安で今まで挑戦できなかったんですけど、最後なのでやってみようと思ってお願いしました」

――この東京選手権はどういう位置付けで臨みましたか。

 「久々の試合だったので、試合がやれることが普通じゃないんだなというのを実感しましたし、試合がすごく楽しく感じました。今までよりもっと試合が楽しみでブロック前もわくわくしていました。結果が良かったのもありますけど、試合っていいなって思えました。見せる場があるというのはそれに向けて練習していくので、あるのとないのでは全然練習の気持ちも違うなと感じます」

――無観客での演技はいつもと違う部分はありましたか。

 「最初はどんな雰囲気なんだろうという感じだったんですけど、意外と選手のお母さんや関係者が拍手してくれたりしたので、観客がいないことはすごく寂しかったんですけど、割といつもの試合の感じで集中はできました」

――東日本選手権に向けて意気込みをお願いします。

 「試合も少なく、出られる試合を少しでも増やしたいと思うので全日本が一番の目標なんですけど、東はそれが決まる大事な試合なので、今回のSPのようなミスは絶対にしないように曲かけの練習を大切にしていきたいです」

――ありがとうございました!

[中野拓土]