「内田真礼が語るホークス愛」はこちら>> 声優、女優、歌手などマルチな才能を発揮し、アニメやゲームを中心とした数多くの作品に引っ張りだこの内田真礼さん。多忙なスケジュールの中でも、ひたすら没頭していることの一つがゲームだ。 ゲームは幼少期か…

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 声優、女優、歌手などマルチな才能を発揮し、アニメやゲームを中心とした数多くの作品に引っ張りだこの内田真礼さん。多忙なスケジュールの中でも、ひたすら没頭していることの一つがゲームだ。

 ゲームは幼少期から身近な存在で、彼女の人生に多大な影響を与えたという。

「昔から本当にたくさんのゲームで遊んできて、『スーパーマリオ』や『ポケモン』といった誰もが通るようなゲームから、『ファイナルファンタジー』などのロールプレイングゲーム(RPG)系までプレーしてきました。気に入ったゲームは何周もやり込みましたね」

 そのやり込み具合は、想像以上だ。複数人で対戦できる「マリオパーティ」では、家族や友人とプレーした際にコントローラーのスティックを力一杯回しすぎて、手の平の皮がむけたこともあるくらい負けん気が強かったのだとか。「一時期、家で『マリオパーティ』禁止令が出ました」と、幼少期の思い出を笑顔で振り返る。

「『スマブラ(※)』にも熱中していて、NINTENDO64の頃からドンキーコングというキャラクターが大好きだったんです。ゲーム内ではキャラクターの色を選べるんですけど、私はこだわりがあってオリジナルの茶色いドンキーしか使いませんでした。グルグルと回転しながら飛ぶ技を駆使して、場外に落ちないようにプレーしていました」

※さまざまなキャラクターが登場する対戦型アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのこと。1999年にNINTENDO64向けソフトとして1作目が発売された。最新作はNintendo Switch向けの「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」。2020年1月の日本最大の格闘ゲームの祭典「EVO JAPAN 2020」で、最大エントリー数となる約3,000人が参加した

 生粋のゲーマーということもあり、ゲームにおける対戦を競技として捉える「eスポーツ」との関わりもある。eスポーツタイトルでもあるカードゲーム「シャドウバース」内で声優を務めたり、プロeスポーツプレーヤーと共演し、国内トップレベルのプレーを間近で見る機会もあった。ゲームをやり込んできた彼女の目にも、ゲームを「競技」として極める選手は異次元の存在のように見えたという。

「手とコントローラーがくっついているのかと思うくらい、精巧なプレーでした。手先だけじゃなくて、頭脳的なプレーにも驚きましたね。どう動いたら勝てるのか、どこに罠を仕掛ければ勝てるのか、常に考えながらプレーしているんですよ。一緒にプレーした時は本当に頼もしかったです。ずっと一緒にやれたら私も上手くなれそうなので、チームに入れてくれないかなって思っちゃいました(笑)」

 内田さんがゲーム好きになったのは家庭環境にあった。「物心がついた時にはゲームが身近にあって、自然とゲーマーになりました」と話すように、ゲーム好きの父親の姿を見て育ったため、内田さん自身も幼稚園の時にはすでにコントローラーを握って遊んでいた。

「小学生になると、NINTENDO64やPlayStationが出ました。なかでも大きな出会いはRPGの『ファイナルファンタジーVII』です。ティファという女性のキャラクターに憧れて、彼女のように料理人になりたい、バーで働きたいと、将来の自分の姿を想像するようになったんです」

 他にも、アドベンチャーゲーム『サクラ大戦』に登場するカンナというキャラクターも、内田さんにとってのロールモデルになったという。ゲームで彼女らと共に冒険するうちに、強くて明るい女性になりたいという気持ちが強くなっていった。



「ゲームは人生の師匠」と熱く語る内田真礼さん

「ティファもカンナも『強い女性って素敵だな』と思わせてくれました。男勝りな女性で、本当にかっこよくて。強い女性を意識しているからなのか、私が普段着ている服も強そうなスタイルに見えるらしいです。夏は基本的に黒のノースリーブにスキニージーンズとシンプルなファッションなのですが、お母さんから『バイオハザードに出てきそう』って言われています。きっと褒め言葉ですよね?(笑)」

 成長するにつれてゲームは人生の軸となり、彼女を声優の道へと導いた。

「私にとってのゲームって、人生の師匠みたいな存在なんですよ。今生きている世界以外にも同じようにパラレルワールドがあって、そこで生きている人が沢山のことを教えてくれるような気持ちになるんです。成長していく中でたくさんの影響を受けて心を動かされてきたので、私も次の世代の人にその感動を伝えたいなと思いました。だから、今声優としてお仕事をしているなかで、見てくれている皆さんにも感動を届けられた時が一番うれしいですね」

 ちなみに、最近イチ推しのゲームは『バイオハザード』シリーズ。銃でゾンビを倒していくシューティングゲームで、操作には慣れが必要だが、それでも内田さんは多くの人にこのゲームを知ってほしいと願う。

「『バイオハザード』はメインのシリーズが0から7まで発売されていて、進めていくごとにストーリーに没頭してしまうんですよ。怖いし難しいゲームなのでプレーしたことがない人も多いかもしれません。でも、まずは難易度を下げて簡単なモードから始めてみてほしいですね。遊ぶごとにストーリーの新たな奥深さが見えてくるので、『バイオハザード』の世界には本当にハマってしまいますよ」

 内田さん自身は「ゲームは好きだけど上手くないので、eスポーツ大会に出場したら多分1回戦負けです」と謙遜していたが、ゲームに対する愛情と尊敬の気持ちは、おそらくトップクラスに違いない。

Profile
内田真礼(うちだ・まあや)
12月27日生まれ。東京都出身。A型。
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、写真を撮ること撮られること。
内田さんのTwitterはこちら>> Instagramはこちら>>

柏木作夢●スタイリング styling by Kashiwagi Samu
西田聡子●ヘアメイク hair&make-up by Nishida Satoko