昨年の記録超えを果たした。台風の影響により1、2日目がノーレースとなり、試合数も絞って行われた今大会。普段と違う状況下でも総合5位と去年の成績を超える好成績を残し、両クラスともに全日本学生ヨット選手権大会(以下、インカレ)の出場権をつかみ…

 昨年の記録超えを果たした。台風の影響により1、2日目がノーレースとなり、試合数も絞って行われた今大会。普段と違う状況下でも総合5位と去年の成績を超える好成績を残し、両クラスともに全日本学生ヨット選手権大会(以下、インカレ)の出場権をつかみ取った。

◆10・9~10・11、10・17 関東学生秋季選手権(葉山港)

▼470級――3位

▼スナイプ級――6位

▼総合――5位

 470級は、3日目の11日に計2レースが行われた。強風下でのレースとなったが、チームリーダーの武井翔太郎(営4=逗子開成)・坂本優斗(理工3=希望ヶ丘)の艇が1レース、2レースともに5位と好成績を見せる。「得意な風域でしっかり走ることができた」(坂本)。強敵・慶大に30点以上の差をつけ、470級3位と大記録を打ち出し、インカレ出場を勝ち取った。

 スナイプ級の試合は17日に延期され、計3レースが行われた。川口莉子(商3=長崎工高)・織田悠輔(情コミ3=明大中野)の艇がコンビネーションを発揮。「喧嘩を乗り越えて言いたいことが言える関係になれたのが大きい」(川口)。第3レース目を13位でフィニッシュ。スピードを生かして追い抜く作戦で挑み、得点を45点に抑えた。「上位は強風でも最初から攻めていた」(織田)。まだまだ出だしの部分で課題が残るものの、スナイプ級6位に入賞し、インカレ出場が決定した。

 練習量が功を奏した。新型コロナウイルスの影響もあり、新体制になって思うように練習ができない日々が続いた。「明治は他大に比べても早い段階で練習が再開できた」(二木貴大主将・理工4=星稜)。早い段階での多くの練習量が、昨年度の成績を超える形でのインカレ出場に結びついた。この結果に「良いチームになれているのでは」(織田)と部内の士気も高まっている。チーム一丸となって「全日本でも大暴れ」(二木)してみせる。

[金井遥香]

試合後のコメント

(※一部電話での事後取材になります)

武井

――今回の順位を受け止めていかがですか。

 「関東で『3強』と呼ばれる日大、早大、慶大の一角に食い込めたので、全日本インカレに向けてチームとしては良い弾みになるのかなと思います」

坂本

――強風や時間帯変更の影響があったと思います。

 「普段だったらレースをしないくらい風が強くて、ハードなコンディションでしたが大きなトラブルもなくやりきれました」

川口

――今回の試合で評価できる点は何ですか。

 「出だしで遅れても中盤にスピードで追い抜けたということです」

織田

――今大会で出た課題はありましたか。

 「上手い人は頭使って強風の中でも余裕があると思います。今後は、余裕のある走りができるように練習できればと思います」

二木

――全日本インカレに向けて意気込みをお願いします。

 「全員で攻める姿勢を忘れずに、全日本でも大暴れしたいと思います」