12月4日、東都大学野球連盟結成 85 周年記念事業の一環である「東都ベースボールメソッド」が明治神宮野球場で開かれた。応募で集まった中学3年生80人に対し、巨人・長野久義外野手(日本大OB)やかずさマジック・渡辺俊介投手(元ロッテなど/…

 12月4日、東都大学野球連盟結成 85 周年記念事業の一環である「東都ベースボールメソッド」が明治神宮野球場で開かれた。応募で集まった中学3年生80人に対し、巨人・長野久義外野手(日本大OB)やかずさマジック・渡辺俊介投手(元ロッテなど/国学院大OB)らプロ・社会人の東都出身OBや日本大・京田陽太内野手(中日ドラフト2位指名)ら現役選手が講師を務めた。

渡辺俊介選手は閉会式で講師を代表し「この神宮球場で学んだことを自分たちの糧にして、またこの場所で戻ってきて、戦えるよう頑張ってください」と挨拶。
 中学生選手たちは、指導を受けたり、ともに練習するなどして大きな刺激を受けていた。
 京田選手と一緒にノックを受けた女子選手の新村未来選手(しんむら・みく/静岡市立中島中)は「普段できない体験ができて、すごく楽しかったです。京田選手は捕ってからの握り変えが速かったです。そこは自分が苦手なところでもあるので、勉強になりました」と目を輝かせた。
 また、巨人・古城茂幸コーチ(国士舘大OB)から指導を受けた山崎翔斗選手(埼玉・庄和リトルシニア)は「普段何気なくやっているプレーで発見が多かったです」と話した。ノックの時に、ただ流れで捕って投げていたが、古城コーチから「(捕って一塁に送球する場合)右足に重心を乗せて捕り、右足に重心を乗せたまま投げてごらん」と言われたことで、より安定した捕球と送球が実現したという。

新村未来選手
 一方で、講師を務めた選手たちにも刺激は多かったようだ。
 巨人・長野選手は「僕が中学生の頃よりも上手な選手がたくさんいました。もしかしたら3年後に、同じユニフォームでプレーすることもあるかもしれないので楽しみです」と話した。
 また、立正大・黒木優太投手(オリックス2位指名)は「プロの選手たちが中学生に教えている話を僕も間近で聞いて、勉強になりました。一流の選手は分かりやすく伝えることも上手かったです」と、まるで参加した中学生のように充実の表情で語った。

「東都アンパイアスクール」も同時開催され、国際審判員の菊地長氏(東都大学野球連盟審判員/東京農業大OB)らが講師を務めた。