<卓球 2020/2021シーズン ポーランド・スーパーリーグ>ポーランドの卓球リーグであるスーパーリーグの10月2日、4日の2試合に、日本から町飛鳥(最新世界ランキング195位・鹿児島県体育協会)が出場した。町は、シングルス計4試合で3勝…

<卓球 2020/2021シーズン ポーランド・スーパーリーグ>

ポーランドの卓球リーグであるスーパーリーグの10月2日、4日の2試合に、日本から町飛鳥(最新世界ランキング195位・鹿児島県体育協会)が出場した。町は、シングルス計4試合で3勝1敗の成績を残した。

ポーランド・スーパーリーグには日本勢で、町の他に吉田雅己(栃木県スポーツ協会)、吉田海偉、高木和卓(ともに東京アート)、有延大夢、鹿屋良平(ともにリコー)、平野友樹(協和キリン)、松山祐季(愛知工業大)の参戦がすでに発表されている。

「プロ選手として試合ができないことが一番辛かった」

町は、昨シーズンに続き、ビドゴシチからポーランド・スーパーリーグに参戦し、Tリーグ・岡山リベッツとの掛け持ちでプレーすることとなっていた。




写真:町飛鳥(鹿児島県体育協会)/撮影:ラリーズ編集部

町はRallysのオンライン取材に対し「危険が伴うのは承知でしたが、プロ選手として試合ができないことが一番辛かった。練習と休養の繰り返しだけだとモチベーションも落ちましたし、何のために(卓球を)やっているのかわからなくなっていた。また、ポーランドのチームから何度もお願いされ、自分を必要としてくれてることに感謝し、貢献したいと思って参戦を決意した」とコロナ禍で海外リーグに参戦した理由を明かした。




写真:町飛鳥(鹿児島県体育協会)/撮影:ラリーズ編集部

ポーランド渡航に関しては、「アムステルダム経由で入国したが、成田→アムステルダム行で健康申告書、アムステルダム→ワルシャワで所在追跡書と同意書を書いただけでそれ以外はコロナ以前と同じ。アムステルダム行きは30人くらいしか乗客がいなくて今までで一番快適でした」とコメントした。

「前よりも試合に対する気持ちは入っている」

町にとって半年ぶりとなった試合は、初戦でコウ・レイ(同53位・ウクライナ)に苦杯を喫したもののそこから3連勝を収めた。特に4日の試合では、マレク・バドフスキ(同82位・ポーランド)、パナギオティス・ジオニス(同49位・ギリシャ)と格上相手にストレート勝ちを収めた。




写真:町飛鳥(鹿児島県体育協会)/撮影:ラリーズ編集部

町は「試合前日の夜中2時くらいに到着して、初戦でいきなりコウレイ選手と当たって負けた。2戦目は中1日空いて練習できたので良いプレーができ、バドフスキ選手とジオニス選手の2人の実力者にストレート勝ちできたのはすごく自信になった」と手応えを口にした。

新型コロナウイルスの影響で、半年ぶりの実戦となったことに関しては「すごく緊張したが、試合する前に『試合ができることに感謝しよう』『1本も無駄にしないで頑張ろう』と自分に言い聞かせてプレーしている。危険を伴って来ているので前よりも試合に対する気持ちは入っている」とプロ卓球選手として力強くコメントした。

町は、今後もポーランドに滞在し、25日までの4試合に参戦する予定だという。

文:ラリーズ編集部