ピロンコバとのママ対決を制し、3年連続4強入り テニスの4大大会・全米オープンは9日(日本時間10日)、女子シングルス準々決勝で世界ランク9位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が出産から3年ぶりに復帰したツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)に3…

ピロンコバとのママ対決を制し、3年連続4強入り

 テニスの4大大会・全米オープンは9日(日本時間10日)、女子シングルス準々決勝で世界ランク9位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が出産から3年ぶりに復帰したツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)に3-6、6-3、6-2で逆転勝ち。ママ対決を制し、3年連続の4強進出を決めた。大会公式ツイッターは白熱の40秒ラリーの末、強烈な鋭角クロスを打ち込みポイントを得るシーンを動画付きで公開。米ファンの拍手を浴びている。

 これが女王の底力だ。第1セットを落として迎えた第2セット。第8ゲームだ。ブレークポイントを握ったセリーナが白熱のラリーを展開した。バックハンドを打ち合う展開で始まったラリー。互いに左右に動き回り、緩急をつけながらのショットの応酬。セリーナは不利な体勢になっても諦めない。

 ピロンコバに鋭いフォアを打たれ、万事休すかと思われた次の瞬間。必死でボールに食らいつくと、強烈なクロスを鋭角に叩き込んだ。これをピロンコバは返せない。24度のラリーの末に決着。セリーナがブレークに成功し、一気にこのセットをものにした。

 大会公式は「ポイント・オブ・ザ・マッチ。セリーナ・ウィリアムズがブレイクし第2セット奪取!」とこの試合最大の見せ場と脚光を浴びせると、米ファンからはセリーナへの称賛が相次いだ。

「ビーストモード」
「がんばれセリーナ」
「最高」
「セリーナが好き。彼女は諦めないから」
「いいぞセリーナ!」
「純粋な意志の力!」

 2017年9月に第一子を出産したセリーナ。その後復帰して再び第一線で戦い続けている。驚異の38歳は3年連続での4強入り。2018年の決勝で雌雄を決した大坂なおみ(日清食品)との決勝も期待されるが、その前に準決勝ではビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。(THE ANSWER編集部)