8月15日放送の「卓球ジャパン!」のテーマは、『松平賢二presents この選手がヤバい! 日本のライバルSP』。元日本代表の松平賢二からの持ち込み企画で、日本選手が警戒すべき海外4選手のプレーを見ながら、攻略ポイントを分析する回となった…

815日放送の「卓球ジャパン!」のテーマは、『松平賢二presents この選手がヤバい! 日本のライバルSP』。元日本代表の松平賢二からの持ち込み企画で、日本選手が警戒すべき海外4選手のプレーを見ながら、攻略ポイントを分析する回となった。

1人目に紹介したのは、フランスの"トリックスター"、ゴジ。



世界ランク19位(2020年4月)で、世界卓球2019では男子シングルスベスト8。予測不能の多彩なテクニックと強烈な両ハンドドライブを武器とするフランスのエース。

1年間フランスリーグに参戦した経験のある松平は、同じ拠点で練習したこともある仲であり、プレーの印象は「見ためじゃあまりわからないが、ボールが重い」と話す。

大躍進を果たした世界卓球2019男子シングルスで優勝候補の許キン(中国)を下した3回戦をピックアップ。

第6ゲーム4-3の場面で出したゴジの逆チキータ、"ゴジータ"

「男子で使う選手はなかなかいないうえに、彼は下回転と横回転の両方が出せる」(松平)。



この試合、絶好調のゴジはサーブでも強気の姿勢を貫き、注目はリードを許した6-7でのサーブ。その直前に相手のバック前に出して失点しているのに、もう一度回転を変えてバック前にサーブを出して得点したのだが、「僕だったらフォア前に出してしまうので、そこはすごい」とゴジのメンタルの強さに松平もうなった。

そんなゴジの攻略法として松平が掲げたポイントは
【フォア前とフォアサイドを使って台から下げろ】



「フォア前は基本的にはフリックかストップしかせず、厳しい球は返ってこない。あと許キンとの試合では1番良い距離で打てていたが、フォアサイドに飛ばせばもっと下がってくれる」と分析した。


続いての要注意ライバルは、イングランドのエース、ピッチフォード。



世界ランク15位で、世界卓球2018(団体戦)では水谷隼と張本智和から勝利を挙げている"日本人キラー"。切れ味鋭い両ハンドドライブと台上の巧みさを兼ね備え、長身のヨーロッパ選手ながら前陣の打撃戦に強さを見せるスタイル。

ピックアップした試合は、今年のワールドツアー・カタールオープン準決勝で今シーズン絶好調だった世界ランク1位の許キンを沈めた試合。

ピッチフォードの武器の1つが、コースのわかりにくいスイング。ラリー戦でも台上プレーでも、相手としてはどこに打ってくるのか打たれるまでわからないと松平は言う。



例えば第6ゲームの4-5、許キンの回り込みフォアドライブに対して、ストレートへのフォアカウンターで得点した場面。打球の瞬間に手首を開いてコースを調整しており、許キンも動けず、ノータッチで抜いている。

「直前までわからない。クロスかなと思ってしまう」とMCの平野早矢香も驚いたハイレベルなプレー。

またこの試合でピッチフォードの得点源になっていたのがミドル前からの展開。フォアフリックでもチキータでも仕掛けることができ、さすがの許キンも苦戦を強いられた。

第6ゲームの9-9、ピッチフォードのサーブの場面でも、2本連続で許キンがミドル前にレシーブを返して、ピッチフォードが2連取してゲームカウント4-2勝利。



許キンのレシーブを見た瞬間「一番ダメな所にやっちゃった」と松平も話し、「(許キンの)ベンチに入ってあげようか?(笑)」と冗談を言う場面も。

そんなピッチフォードの攻略ポイントは
【ツッツキを有効活用】



ミドルへツッツキをして持ち上げさせる作戦が有効で、「それをやれるはずなのにやらなかった」と敗れた許キンの敗因も分析した。


次回822日は、「日本のライバルSP〈女子編〉」ということで、中国四天王の攻略法を分析。ゲストには松平賢二の妹、志穂が初登場! 兄に負けない鋭い分析で中国選手を丸裸に!? お見逃しなく!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送