8月17日、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた東京六大学野球春季リーグの8日目が行われ、第1試合では投打のかみ合った立大が5対0で法大に勝利した。

3回表2死2、3塁の場面で、立大の3番・三井がセンター前への先制タイムリーを放つ

 ここまで2勝2敗の立大と4連勝で3季ぶり46回目の優勝を決めた法大の一戦。立大は、前日の早大戦にリリーフで1イニングを投げた中﨑響介(4年・立教新座)が、12日の慶大戦、14日の東大戦に続いての先発。対する法大は、三浦銀二(3年・福岡大大濠)が14日の明大戦に続く先発マウンドに上った。
 1回、2回は静かな立ち上がりだったが、3回表に立大が8番・竹葉章人(4年・龍谷大平安)のレフト前ヒットと、2番・太田英毅(3年・智弁学園)のライト線を破る2塁打で2死2、3塁とすると、3番・三井健右(4年・大阪桐蔭)が2ストライクと追い込まれながらもしぶとくセンター前に弾き返して2点を先制。続く4回には、リーグ戦初登板となった立大2番手の扇谷莉(2年・東邦)を攻め、2死2塁から8番・竹葉、さらに2死1、2塁から1番・宮慎太朗(4年・市船橋)のタイムリーで2点を追加して試合の主導権を握った。

立大の先発・中﨑が自己最長の6イニングを3安打無失点に抑える好投を披露した

 しぶとく繋いで得点を奪った打線に対し、マウンド上では先発の中﨑が好投を演じた。」と「ストレートは本調子ではなかった」と言いながらも、「カーブ、チェンジアップで緩急を付けて、カットボールでうまく空振りを取れた」と2回から5回までは1人の走者も許さず。6回に2死から連打を許して背負った1、2塁のピンチも切り抜けて、6回3安打無四球5奪三振で無失点の好投。昨年まではリリーフ専門で、先発に回った今年も自己最長は4イニングだったが、「球数も少なく行けた」とわずか65球で6イニングをゼロに抑え込んだ。
 その後、立大は8回表に主将の宮慎が自身この日2本目となるタイムリーを放ってダメ押しに成功。7回からは今季全5試合の登板となった宮海土(2年・國學院栃木)から、最後は“サブマリンエース”の中川颯で締めてゲームセット。「意地を見せないといけなかった」と溝口智成監督。敗れた法大は、先発の三浦が3回2失点で降板すると、打線が計4安打で無得点。立大は3勝2敗、法大は4勝1敗でリーグ戦を終えた。

■立教大vs法政大
立大 002 200 010=5
慶大 000 000 000=0
【立】○中﨑、宮海、中川-竹葉
【法】●三浦、扇谷、尾﨑、落合、古屋敷、野尻-後藤、渡邉

◎立教大・溝口智成監督
「優勝が決まってしまって、実質、順位に無関係な試合になってしまったんですけど、法政さんに気持ちよく5連勝で終えるということはさせたくなかった。対抗戦である以上、意地を見せないといけませんし、このまま負けて終わるのと、しっかり戦って勝利を手にして秋に向かうのとでは大違いだと思っていた。結果的に、いい試合ができたので良かったと思っています。今日投げたピッチャー3人は、それぞれ持ち場は違いますけど、秋にも力を発揮してゲームを作ってもらわないといけない。彼らが今日、しっかりと繋いでゼロに抑えたこと、昨日1安打だった打線が尾をひくことなく5点を取れたというところは、秋に繋がると思います。各自がいろんなことを感じた5試合、感じないといけない5試合だったと思います。内容を振り返って、そこで出たいろんな課題を、糧にして、秋に生かしていきたい」

◎立教大・中﨑響介(4年・立教新座)
「法政は昨日優勝を決めていた。その勢いに負けないように、強い気持ちで投げようと思っていた。自分のピッチングでバッティングの方にも勢いを付けたかった。今回の順位を真摯に受け止めたい。自分たちに足りないところもわかったと思うので、そこにしっかりと向き合っていきたい。5回、6回を投げて試合を作るのが先発投手の役割。そういった面では6回を無失点で終われて良かったと思います」

◎法政大・青木久典監督
「全勝を狙いに行ったんですが、先発の三浦が2点を先制されて苦しい展開になった。六大学のレベルの高さを改めて痛感した試合でした。優勝できたことに関しては、素直に嬉しく思っています。総当たり戦で日程もタイトだった中、選手たちが本当に頑張ってくれた。その中でピッチャー陣、鈴木、高田、三浦、山下、水澤の5人がフル回転してくれたお陰で、バッター陣にもいい流れに持っていけた。今回のリーグ戦は、本当に格別な思いでした。我々だけではこの大会は絶対にできなかった。こういう状況下で、たくさんの方々の協力、ご支援があった。こうやって試合をできたことが、大学の各連盟にとっても、秋に向けて繋がって行くんじゃないかなと思います。たいへん重みのある大会でした」

◎法政大・中村迅
「優勝するためにやってきたので素直に嬉しい。チーム全員で勝てた試合が多かったので嬉しい。このリーグ戦は投手陣に助けられた試合が多かったので、秋のリーグ戦では野手陣が投手陣を少しでも助けたい。2年前はスタンドから先輩方の優勝を見た。プレーをしていなかったので実感がなかった。でも今回は、優勝ってこんなに嬉しいんだ、気持ちいいんだと改めて感じました」