7月23日、名古屋競馬場で重賞・名港盃(1900m)が行われる。北陸・東海・近畿交流で、遠征馬は兵庫から3頭が参戦し…
7月23日、名古屋競馬場で重賞・名港盃(1900m)が行われる。北陸・東海・近畿交流で、遠征馬は兵庫から3頭が参戦し、12頭立てで行われる。
中心は3年前の覇者・エイシンニシパ(兵庫)だろう。名港盃は過去2回参戦し、3年前の制覇と一昨年はカツゲキキトキトの2着。重賞10勝の実績馬で、7歳になった今年も新春賞制覇のほか、重賞で常に上位争いを繰り広げている。前走の六甲盃は1周目向正面で先頭に並びかけるシーンがあったが、引っ掛かってのものではなく、超スローペースで自身の走りのリズムを守った結果、ポジションが上がった形。
宿敵・タガノゴールドより先に仕掛けたが、3コーナー手前で交わされ、直線で粘って4着だった。上位3頭はいずれも距離が長ければ長いほどいいというタイプに対し、エイシンニシパにとって2400mはやや長い印象。1900mに距離短縮となる今回はメンバー的にも、先行有利になりやすい名古屋のコース形態としてもプラスに働くだろう。
タガノジーニアスは名古屋・かきつばた記念を制覇したタガノジンガロの半弟。最近は1400mを中心に走っていたが、JRAでの3勝中2勝が1700〜1800mの中距離だった。兵庫再転入初戦となった前走はやや立ち遅れて中団後方からとなったが、残り400m手前で逃げるヒダルマをつかまえに行った。その後、ヒダルマが二枚腰を見せ、さらにジンギにも交わされて3着だったが、勝ちに行っての内容。移籍後2戦目となり小回りで砂の深い地方のレースに慣れも見込まれる。
1400mの重賞・名古屋記念を勝ったアドマイヤムテキは今回が初めての1900m。前走の1600m戦では前半で少し力んでいるようにも見えたが、重賞のペースであれば問題ないだろうし、3コーナーで早め先頭に立ってラストは流す余裕を見せて6馬身差の勝利。南関東で期間限定騎乗中の岡部誠騎手が名古屋に帰ってきての騎乗という点にも期待が持てる。
相手候補はJRAで中距離4勝を挙げ、移籍3戦目を迎えるグランドサッシュやスムースジャズ、ドリームスイーブル。
名港盃は7月23日名古屋11R、16時25分発走予定。
(文:大恵陽子)