世界ラリークロス選手権のeスポーツシリーズタイトル(プラットフォーム:DiRT Rally 2.0)、最終戦が7月12日、南アフリカ・ケープタウンのコースで開催され、ニュージーランドのシェーン・ファン・ギスベルゲンが優勝。この結果、昨年の世…
世界ラリークロス選手権のeスポーツシリーズタイトル(プラットフォーム:DiRT Rally 2.0)、最終戦が7月12日、南アフリカ・ケープタウンのコースで開催され、ニュージーランドのシェーン・ファン・ギスベルゲンが優勝。この結果、昨年の世界RXチャンピオンであるスウェーデンのティミー・ハンセンがシリーズ優勝を決めた。
ファン・ギスベルゲンは先月のスウェーデン・ヘリェスラウンドを、“現実の”モータースポーツ活動参加のために欠場していたが、この最終戦では今季2勝目をマーク。シリーズを3位で終えた。
2019年の世界RXタイトルを獲得した時と同じく、プジョー208 WRXで参戦したハンセンは、このイベントを通して、トム・ブロンクビスト(スティグ・ブロンクビストの息子)とタイトル争いを展開した。予選から激しい戦いを見せたハンセンとブロンクビストは、それぞれ2本ずつベストタイムをマーク。中間リザルトではブロンクビストがトップ通過を果たした。セミファイナルでも、両者がそれぞれのレースを勝ち、ファイナルでも激しく順位を争った。しかし、ブロンクビストにラップ4での接触により5秒のペナルティが与えられた結果、2番手から3番手に後退。このファイナルを4位でフィニッシュしたハンセンのタイトルが決まった。
ラリークロスの常連に混ざって好走を見せたのが、これがデビュー戦となった南アフリカのデイビッド・ペレルで、ファイナルを2位でフィニッシュ。ヘリェスを制したフランスのジョナサン・ぺイユールもファイナルに進出し、5位でフィニッシュしている。
「最高の気分だ。こんなにオフシーズンが長かったので、eスポーツができたことで試合勘を維持する最高の手段になった」とハンセン。
「eスポーツシリーズでも、素晴らしいラリークロスのレースができたし、本物と同じような興奮を感じた。シェーンはすごく速くて、シリーズのスターだった。まずはお祝いをして、それから現実世界の世界RXスウェーデン戦の準備を始める。忙しくなるよ」
ティミーの弟で世界RXでもチームメイトのケビン・ハンセンも、タイトル獲得の可能性を残してこの最終戦を迎えていたが、Q1で接続が切れてしまった症状が続いたうえに、セミファイナルではプッシュしてスピンし、ファイナル進出を逃している。
世界RX eスポーツ最終戦 Pro部門ファイナル結果
1. シェーン・ファン・ギスベルゲン
2. デイビッド・ペレル
3. トム・ブロンクビスト
4. ティミー・ハンセン
5. ジョナサン・ペイユール
世界RX eスポーツ最終スタンディングス
1. ティミー・ハンセン:97
2. トム・ブロンクビスト:93
3. シェーン・ファン・ギスベルゲン: 82
4. ケビン・ハンセン:72
5. ヘンリク・クロスタッド:56