写真:丹羽孝希/撮影:伊藤圭スポーツ界ではプロ野球やサッカーJリーグが開幕し、盛り上がりを見せている。卓球界でもTリーグサードシーズンの各チームの陣容が見えてきつつあり、11月の開幕に向けて着実に歩みを進めている。今回は、6月22日週にあっ…

写真:丹羽孝希/撮影:伊藤圭

スポーツ界ではプロ野球やサッカーJリーグが開幕し、盛り上がりを見せている。卓球界でもTリーグサードシーズンの各チームの陣容が見えてきつつあり、11月の開幕に向けて着実に歩みを進めている。

今回は、6月22日週にあった主な卓球トピックを紹介する。

Tリーグ選手契約

岡山リベッツ

岡山リベッツは22日、東京五輪代表に内定している丹羽孝希とサードシーズンの契約を締結したと発表した。




写真:丹羽孝希/撮影:伊藤圭

丹羽は、1stシーズンは琉球アスティーダ、2ndシーズンは木下マイスター東京に所属しており、3rdシーズンの岡山リベッツでTリーグ所属選手唯一の3球団目のプレーとなる。

トップおとめピンポンズ名古屋

トップおとめピンポンズ名古屋は、セカンドシーズンベストペア賞を受賞した鈴木李茄と、サードシーズンの契約に合意したことを発表した。鈴木は1stシーズンから3季連続の参戦となる。




写真:出澤杏佳/撮影:ラリーズ編集部

また、全日本ジュニア優勝の経験を持つ出澤杏佳(大成女子高)とも契約を更新。2019年の全日本選手権ジュニアの部で女子シングルス優勝を飾り、一躍スターダムにのし上がったニューヒロインだ。

1stシーズン最下位、2ndシーズン3位と、3rdシーズンは上位進出を目指すTOP名古屋にとって大きな戦力が加わった。

木下マイスター東京

木下マイスター東京は26日、2020年全日本選手権ダブルス優勝の及川瑞基とサードシーズンの契約合意に至ったと発表した。




写真:及川瑞基/提供:木下グループ

学生時代からドイツ・ブンデスリーガで腕を磨いており、木下グループの邱建新(キュウジェンシン)総監督にはドイツ時代から指導を受けていた及川。

昨季のチャンピオンチーム・木下マイスター東京は、宇田幸矢が琉球アスティーダへ、田添響、丹羽孝希が岡山リベッツへと選手の移籍が続いていたが、ここに来て頼もしい右腕が新加入となった。

Tリーグ松下チェアマン退任へ

卓球Tリーグは22日、理事会を開催し、松下浩二氏が7月8日をもってTリーグ代表理事 理事長(チェアマン)を退任することを発表した。7月8日の社員総会で正式に代表理事が交代し、新理事が承認される。




写真:松下浩二チェアマン/撮影:ラリーズ編集部

松下氏は「Tリーグの代表理事という立場は退きますが、引き続きサポートしていきたい」と語り、今後の松下氏のTリーグへの関わり方や名称は7月8日の社員総会で決まるという。

大会中止・延期報道

国内大会

日本卓球協会は24日、新型コロナウイルス感染予防のため、全日本卓球選手権大会(団体の部)の中止を発表した。

全日本卓球選手権大会(団体の部)は、実業団、大学、高校、ジュニアナショナルチームなど各年代カテゴリの上位チームが参戦する大会だ。2019年は男子は実業団の東京アートが、女子は実業団の中国電力が優勝を飾っていた。

国際大会

国際卓球連盟(ITTF)は6月23日、ITTF執行委員会を開催し、世界卓球釜山大会を2021年初旬に延期することで大会組織委員会と合意したと発表した。詳細な日程は7月10日に行われるITTF実行委員会にて決定される。

海外の卓球動向

ドイツ

6月22,23,25日でデュッセルドルフ・マスターズ第4戦が行われ、39歳バスティアン・シュテガー(ドイツ)が初出場初優勝を飾った。




写真:バスティアン・シュテガー/提供:ittfworld

シュテガーは、ドイツ代表としてリオ五輪に出場し、団体戦銅メダルに貢献した実力者だ。今大会ではベテランの経験を活かし、接戦をくぐり抜けた。

デュッセルドルフ・マスターズは第4戦まで終了し、第2戦、第3戦優勝のドミトリ・オフチャロフが110ポイントで通算成績1位。以下、邱党(100ポイント)、ステファン・メンゲル(60ポイント)と続き、ボル、シュテガー、カナック・ジャー、オマー・アサールの4選手が50ポイントで同率4位となっている。

中国香港

6月19日から21日かけて中国香港で国内トップ選手の参加する団体戦が行われた。香港国内選手の実力を保つことが目的で、6月から9月にかけて3大会開催され、大会の賞金総額は30万香港ドル(約412万円)となっている。




写真:黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港) /提供:ittfworld

第1回大会である今回は、男子は最新世界ランキング12位の黄鎮廷(ウォンチュンティン)率いる鎮廷隊が、女子は同15位の杜凱琹(ドゥホイカン)率いる凱琹隊がそれぞれ優勝を果たした。

文:ラリーズ編集部