打撃フォーム改造に手応え「やっと自分の形になりつつある」

■西武 8-7 ソフトバンク(27日・メットライフ)

 27日のソフトバンク戦で逆転3ランを放った西武の山川穂高内野手の向上心には限りがない。7回に放ったバックスクリーンへの劇的な一発はロッテのレアード、日本ハムの中田と並びリーグトップタイの今季4号となり「打った瞬間(に本塁打とわかる手応え)でしたし、自分としてもいいホームラン。昨オフから今年のオープン戦、練習試合を通じてずっとやってきたことが、やっと自分の形になりつつある気がする」と述懐した。

 2年連続でタイトルは獲得したが、昨季後半に打撃不振に陥り、4番の座も中村に明け渡したことから、コンパクトでシンプルな打撃フォームに改造。「昨季終盤は自分の打撃フォームと戦っているような感じだった。今季はそういうことがないようにしたいし、今のところ完全になくしている。これから打てない時があっても、これまでやってきたことを信じていきたい」と語った。

 2年連続の本塁打王という実績を残しても、ホームゲームの全体練習開始前には早出練習を欠かさない。昨季まで室内練習場で打ち込んでいた試合後は「今年は週に2日は下半身中心のトレーニング。それ以外の日は治療や体のケアに当てたい」と言う。実際にこの日の試合後は川越と呉念庭を誘い、居残りで、おもりを抱えてのサイドステップ、段差を利用してのジャンプといったトレーニングに取り組んだ。

 練習量、向上心はまさに半端ないが、山川の目指すところには何があるのだろうか。昨年7月、テレビ番組で3冠王3度の落合博満氏と対談した際に、3冠王奪取を宣言している。本塁打王を何度取っても満足できない。そのためには昨季.256の打率を大幅にアップさせる必要がある。

 落合氏から現役中の無休を呼びかけられた山川は昨季終了後、オフ返上で打撃フォーム改造とトレーニングに打ち込み。コロナ禍による自主練習期間中もそれを怠ることはなかった。見据える究極の目標。キングをさらなる高みへと駆り立てている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)