「アドリア・ツアー」に出場し新型コロナウイルス陽性が判明していたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のエージェントが、ディミトロフは順調に回復していると語った。Tennis World US…

「アドリア・ツアー」に出場し新型コロナウイルス陽性が判明していたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のエージェントが、ディミトロフは順調に回復していると語った。Tennis World USAが伝えている。【実際の動画】アチョリッチと対戦したディミトロフのマッチハイライト

ディミトロフはモナコでコロナの検査を受け、陽性であったことを6月21日に発表。2017年「ATPファイナルズ」覇者であるディミトロフは、6月13・14日に「アドリア・ツアー」ベオグラード(セルビア)大会に出場。その後、20・21日のザダル(クロアチア)大会にも出場することになっていた。

大会の数日前にザダルに来ていたディミトロフは、20日の午後にボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦。自己最高ランキング3位のディミトロフだがこの日は体調が優れず、あっさりストレート負けした。ディミトロフは同日夜に予定されていた試合と、その後21日に組まれていた世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との試合を棄権した。

エージェントによれば、ディミトロフは2日後には体調も回復していたという。「だんだん良くなっています。もう以前出ていた症状はありません。少し倦怠感が残っているぐらいです」

「モナコに帰った時には体調が悪く、特にコロナの検査というわけではなく全般的な検査を受けました。そして、コロナ陽性が判明したのです。また肺のスキャンもしましたが、喜ばしいことに肺にはまったく問題はありませんでした。感染源については、もちろん突き止めようと努力していますが、まったく分かっていません」

「(ベオグラードでは)誰もがコロナ対策を守ろうと考えていたのですが、選手たちは互いに数ヶ月も会っておらず、本当に喜んでいました。みんなが開放感を感じてしまい、それが迂闊な振舞いにつながったかもしれません」

「それに会場には4千人もの観客がつめかけていました。ファンは一緒に写真を撮りたがりました。対策は守られていたか?ある程度は。でもセルビア政府が課した規則よりも、感情の方が勝ってしまったようです」

大会に出場した選手の中ではディミトロフ、ジョコビッチ、チョリッチ、ビクトル・トロイツキ(セルビア)の陽性が判明している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「アドリア・ツアー」でのディミトロフ

(Photo by Nikola Krstic/MB Media/Getty Images)