112日遅れの開幕戦、渋野日向子は5番の規定違反でいきなり2罰打 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフのアース・モンダミンカップが25日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で開幕した。渋野日…

112日遅れの開幕戦、渋野日向子は5番の規定違反でいきなり2罰打

 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフのアース・モンダミンカップが25日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で開幕した。渋野日向子(サントリー)は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、イーブンパーで初日を終えた。ホールアウト時点では暫定24位だった。

 コロナ禍で112日遅れとなった開幕。初日は降雨によるコースコンディション不良のため、第1組は1時間遅れの午前8時にスタートした。渋野は5番グリーン上でうっかりミス。渋野のボールが同伴競技者のパッティングライン上にあったため、プレーの妨げに。規則通りにクラブのヘッド1つ分横にずらしたが、その後自分が打つ際に当初の位置に戻さずパットした。本来なら戻さないといけないため、2罰打が科されて痛恨のダブルボギーとなった。

 直後に降雨で34分間の一時中断を挟み、10番でボギー。544ヤードの14番パー5では、フェアウェーからの第3打をピン手前約2メートルにつけて今季初バーディーを奪った。147ヤードの15番パー3では、第1打をピン左約5メートルにつけて連続バーディー。持ち前の笑顔を咲かせ、最終18番でもバーディーで締めてイーブンまで戻した。

 ホールアウト後にネット中継のインタビューにマスク姿で応じ、ダブルボギーに「本当に情けないです(笑)。動かしたことをすっかり忘れておりました。打つ前にキャディーさんと直さないといけないと話しておいたのに、忘れていた。自分の責任ですね」とコメント。「ロングパットの距離感もあっていない。決めたい距離のパットも入らなかった。後半の4ホールでバーディーが獲れてよかったです」と話した。

 さらに最後のバーディーに「めちゃくちゃ気持ちよかった。2打罰をチャラにしたかった」と笑い、「明日も頑張ります」と意気込んだ。インタビュー後には「恥ずかしい」とポツリと漏らし、笑っていた。

 2018年大会の初日9番ではホールインワンを達成した。昨年は4位に入り、賞金ランクが8位から3位に浮上。同5位以上に与えられる全英女子オープンの出場権を得ると、日本人42年ぶりの海外メジャー制覇で一躍時の人となった。「思い出深い」と語る今大会。コロナ禍で遅れた開幕戦の初日を終えた。

 畑岡奈紗は2アンダーでホールアウトした。(THE ANSWER編集部)