テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)は右膝の二度目の手術を受けたことをSNSで報告し、2021年まで公式戦には戻らないことを明らかにした。これにより途絶えてしまった記録がある。ウェ…

テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)は右膝の二度目の手術を受けたことをSNSで報告し、2021年まで公式戦には戻らないことを明らかにした。これにより途絶えてしまった記録がある。ウェブメディアTennis World USAが報じた。【動画】凄すぎる!フェデラーの繊細ショット集!

今年の「全豪オープン」とチャリティーイベント「Match for Africa 6」に出場した後、フェデラーは2月に、右膝の手術を受けたためしばらく大会には出られないこと、夏の「ATP500 ハレ」と「ウィンブルドン」には復帰するとSNSで発表。

だが新型コロナウイルスのパンデミックにより、プロテニスツアー自体が7月31日まで中断された。これにより、もし「全米オープン」が開催されるなら、フェデラーはそこにより良いコンディションに回復して出場できると思われた。

しかし、最初に述べたようにフェデラーは二度目の手術を受けており、2020年の残りの大会が開催されても出場しないことが明らかになった。つまり我々が次にフェデラーのプレーを見ることができるのは、おそらく来年の「全豪オープン」になるのではないかということだ。

2020年にフェデラーが出場した公式戦は「全豪オープン」だけ。その準決勝でフェデラーはノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた。

つまりフェデラーは2000年以降で初めて、年間で一度も決勝に出ないことになる。2000年に、フェデラーは初めてATPツアー大会の決勝にマルセイユで進出、マルク・ロセ(スイス)に敗れて準優勝を果たした。以後2019年まで20年連続で、フェデラーはツアー大会での決勝進出を果たしてきた。

これは連続決勝進出の最長記録で、2位はジミー・コナーズ(アメリカ)の19年(1971年~89年)。そして3位はラファエル・ナダルの17年(2004年~2020年)、4位はイワン・レンドル(アメリカ)とガエル・モンフィス(フランス)の16年だ。

さらにそれに続くのはマヌエル・オランテス(スペイン)とジョコビッチの15年。今も現役であるナダル、モンフィス、ジョコビッチの3人は今年も既に決勝進出を果たしており、彼らの連続記録は続行中で、数年のうちにフェデラーの最長記録を抜くチャンスもあるかもしれない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー

(Photo by Julian Finney/Getty Images)