「世界最強の韓国女子ゴルフがコロナを乗り越えた」　“世界最速”開幕で現地報道

14日に開幕・韓国ツアー、世界の放送局から映像要請「約10社の海外放送局がTV中継」

　新型コロナウイルスの影響で日本の女子ゴルフツアーは中止が続いてるが、韓国の女子ゴルフツアーは日本に先駆けて、メジャー・KLPGA選手権（14～17日、レイクウッドCC）で開幕した。コロナを乗り越えた開幕に、韓国メディアは「世界最強の韓国女子ゴルフがコロナを乗り越えた」と伝えている。

　世界に先駆けて開幕した韓国ツアー。「コロナを乗り越えた“Kゴルフ”…世界初ティーオフ」と伝えたのは、韓国紙「国民日報」だった。開幕当日14日の朝に掲載された記事では、こう伝えられている。

「世界最強の韓国女子ゴルフが新型コロナウイルス感染拡大を乗り越えてティーオフする。大会はコロナウイルス拡散の影響で中断されていたプロゴルフツアーで、男女合わせて一番先に再開される大会として世界的に関心を集めている。韓国はもちろん米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、そして東南アジア各国で生中継される予定だ」

　大会は様々な感染対策を講じながら、賞金総額は当初よりも増額となった30億ウォン（約2億7000万円）で開催。選手の出場枠も増えて150人で争われている。記事では「KLPGAツアー史上最大規模で行われることとなった。新型コロナでツアーが中断され、主な収入源がなくなった選手のために、出場者全員に賞金が分配されることが目を引く」と説明している。

　世界ランクでも上位を占める韓国勢。米ツアーも中断となり、トップ選手が集結する大会となった。日本ツアーを主戦場とするイ・ボミやアン・ソンジュ、ペ・ソンウらも出場。ハイレベルな戦いに、同紙はこうつづっている。

“密”回避で記者会見は屋外「国内外の取材陣が大勢集まった」

「全世界でゴルフ大会が中断されて以降、初めて行われる正規ツアーであり、世界的技量を持つ韓国女子選手たちが多く出場するだけに、今大会へ国内外の取材陣が大勢集まった。大会組織委は新型コロナ拡散を防ぐために、クラブハウスではなくゴルフ場の外に臨時テントを設置しメディアセンターを作ったが、取材陣が一度に集まることを懸念し室内ではなく野外で記者会見を行った」

　さらに世界中の“スポーツロス”の影響もあったようだ。通常の試合中継は韓国内に限られることが多かったが、世界中から放送オファーが殺到していたという。

「大会のメイン放送局であるSBSゴルフによると、オーストラリア『FOXスポーツ』、日本『スカイ　A』など10社余りの海外放送局が毎ラウンドのTV中継を確定した。米国『NBC Golf』とカナダ『CBC』はデジタルチャンネルで放送する。特に『NBC Golf』の代表看板番組である“ゴルフセントラル”では、コロナ禍でKLPGAツアーの開幕準備状況と大会ハイライトなどを放送する予定である」

　いち早く開幕したことで訪れた“バブル”状態にある韓国ツアー。記事では「SBSゴルフは海外放送局たちの関心が高く、英語放送も製作している。SBSゴルフ側は『KLPGAチャンピオンシップのニュース使用のために映像資料を要請する国が殺到している』と明らかにした」と説明している。（THE ANSWER編集部）