再び神宮に球音が響く日を夢見て。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期を余儀なくされた東京六大学春季リーグ戦。4月11日に開幕していたら、果たしてどんな布陣で戦っていたのか--。本紙では3月中の取材を基に、田中武宏新監督(昭59文卒…
再び神宮に球音が響く日を夢見て。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期を余儀なくされた東京六大学春季リーグ戦。4月11日に開幕していたら、果たしてどんな布陣で戦っていたのか--。本紙では3月中の取材を基に、田中武宏新監督(昭59文卒)率いる今季のチームを分析していく。
~投手編②~
森下暢仁選手(令2政経卒・現広島東洋カープ)、伊勢大夢選手(令2営卒・現横浜DeNAベイスターズ)と近年のチームを支えた2人が抜けた投手陣。だが、その裏で着実に力を磨いてきた好投手たちがまだまだ残っている。
・竹田祐投手(政経3=履正社)
185センチ・90キロ 背番号:23
役割予想:第2先発
試合中に見せる竹田スマイルにも注目
昨季:3試 0勝1敗 防御率2.57
通算:22試 4勝2敗 防御率2.29
現役明大投手陣で最多の4勝を挙げている竹田。しかし昨秋は、自己最少の3登板と不完全燃焼に終わった。上級生となった今年度は「チームを引っ張っていきたい」と気合十分。巻き返しの春へ、準備は万端だ。
・米原大地投手(情コミ3=八王子)
183センチ・75キロ 背番号:29
役割予想:救援
西東京を沸かせた右腕がベールを脱ぐ
昨季:1試 0勝0敗 防御率9.00
通算:2試 0勝0敗 防御率4.50
米原は横手投げ気味のスリークオーター右腕。〝ありんこ軍団〟こと八王子高時代は、2年次夏にWエースの一角として同高を甲子園初出場へと導いた。明大ではここまで目立った成績は残せていないが、今春は開幕時でのベンチ登録選手に選出。右腕は入江大生投手(政経4=作新学院)、竹田と上手投げが多いだけに、米原は貴重な存在だ。全5試合と少ない今春、どれだけの登板機会を得られるか。
・宮内大河投手(文3=山梨学院)
180センチ・78キロ 背番号:21
役割予想:救援
左腕不足解消のカギとなる宮内
昨季:登板なし
通算:登板なし
強豪・山梨学院高出身の宮内。3年次夏には、五十嵐寛人外野手(文3=山梨学院)とのバッテリーで甲子園に出場し、丸山和郁外野手(商3=前橋育英)、戸部魁人捕手(営3=前橋育英)らを擁する前橋育英高と対戦している(結果は12-5で前橋育英高の勝利)。明大では2年間で新人戦4試合に登板するも、リーグ戦は出場なし。「虎視眈々(たんたん)と投げる」(武藤俊学生コーチ・政経3=佼成学園)という冷静さを武器に、まずはリーグ戦初登板を目指す。
[小野原琢真]