現地30日、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「マドリードオープンテニス バーチャルプロ」の最終4日目が行われた。この日は準決勝と決勝が行われ、アンディ・マレー(イギリス)が男子シ…

現地30日、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「マドリードオープンテニス バーチャルプロ」の最終4日目が行われた。この日は準決勝と決勝が行われ、アンディ・マレー(イギリス)が男子シングルスで優勝を飾った。また準決勝では、マレーがまさかのアンダーサーブを披露する場面もあった。

ゲーム好きで知られるマレーは、準決勝でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦。第4ゲームで、まさかのアンダーサーブを披露した。アンダーサーブを使われたシュワルツマンは驚き、「オッパ!」と叫ぶ。ゲーム画面ではなんとかリターンしたかに見えたが、ポイントはマレーに入ったようで、マレーは「カモン!」と、シュワルツマンは立ち上がって両手を広げて「ノー!」と、大きなリアクションで叫んでいた。

ただこの試合は全体的にタイムラグなどのシステムトラブルが多く、試合途中だったが仕切り直しに。6ゲーム先取の1セットマッチの予定だったが、10ポイント先取のタイブレークで決着をつけることになった。

その結果、ポイント上ではマレーが6-10で敗れた。しかしマッチポイントでもマレーがしっかり返球したもののシュワルツマンのポイントになるなど、アンダーサーブの時と同様に不可解な判定が多く、最終的にシュワルツマンが「マレーが決勝へ進むべきだ」と進言。マレーが決勝へ進出した。

そして決勝はマレー対ダビド・ゴファン(ベルギー)に。決勝らしくレベルの高い試合となり、多くのポイントが緊張感のあるロングラリーとなったが、最後は接戦の末、マレーが7-6(5)で優勝を飾った。

また女子シングルスでは、キキ・バーテンズ(オランダ)が優勝を飾っている。

今大会では男女それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,735万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約578万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用されることになる。

(テニスデイリー編集部)

※為替レートは2020年5月1日時点

※写真は2019年「ATP500 北京」でのマレー

(Photo by Fred Lee/Getty Images)