WRCプロモーターが主催する若手ドライバーによるバーチャルラリートーナメント「eSports WRC シュートアウト」は、4月23日、Mスポーツ・フォードからWRC2に参戦する英国にレイ・エーツと、現WRC3リーダーであるボリビアのマルコ・…
WRCプロモーターが主催する若手ドライバーによるバーチャルラリートーナメント「eSports WRC シュートアウト」は、4月23日、Mスポーツ・フォードからWRC2に参戦する英国にレイ・エーツと、現WRC3リーダーであるボリビアのマルコ・ブラシアによる決勝が行われ、エーツが見事に優勝を飾った。
トーナメントの左サイドに組み入れられたエーツに対し、ファイナルで優勢と見られていたのはブラシア。この決勝では、今週末に開催が予定されていたWRCアルゼンチンのステージ2本で争われた。1本目のクチラ・ネバダで先行したのはエーツだった。スピンやコースオフを重ねペースに乗り切れず4:35.454に終わったブラシアに対し、スムースな走りで4:28.146をマーク。ブラシアに7秒差をつけて、このステージをフィニッシュした。
ファイナル2本目は、準々決勝でも走行したアルゼンチンの名門ステージ、エルコンドール。緊張感の張りつめる中、お互いにミスも多発。特に、7秒の遅れを取り戻さなくてはならないブラシアは、必死でリカバリーに臨んだ。しかし、限界プッシュを見せるブラシアが、左ヘアピンコーナーで転倒。4輪で着地し、そのまま走行を続けることはできたものの万事休す。2本目もエーツが制した結果、トーナメント総合優勝を手にした。
勝利を知ったエーツは、自室の画面の前から立ち上がり、履いていたドライビングシューズを脱ぐと、テーブルに置いてあったカップからお茶を注いで勝利の美酒ならぬ美茶を味わう姿を映像で見せ、喜びを表現した。
画面越しにエーツは勝者のコメントを残した。
「応援してくれたみんな、ありがとう。このトーナメントに招待してくれたeSport WRCにも感謝しているよ。本当に楽しかった。みんな、Stay Safeでね!」
WRCの公式サイトWRC.comでは、このファイナルの模様の動画を公開している。
ジュニア世代によるeSports WRC シュートアウトはこれで終了となるが、eSports WRCは今週末、シーズン第5戦が、同じくアルゼンチンで行われる。