27日開幕の、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」。これまで大会側から計20名の出場選手が発表されていたが、現地19日、第6弾として新たに4名の出場者が発表された。今シーズンは中…
27日開幕の、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」。これまで大会側から計20名の出場選手が発表されていたが、現地19日、第6弾として新たに4名の出場者が発表された。
今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード(男子)/ムトゥア マドリード・オープン(女子)」の代わりに行われる、このオンライントーナメント。現実のツアーで活躍するトッププロ達がラケットをゲームコントローラーに持ち替え、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してテニスを競い合う。
今回出場が発表されたのは、男子のダビド・フェレール(スペイン)とフランシス・ティアフォー(アメリカ)。女子のベリンダ・ベンチッチ(スイス)とソラナ・シルステア(ルーマニア)だ。
昨年2019年の「ATP1000 マドリード」を最後に、現役を引退した元世界3位のフェレール。同胞のラファエル・ナダル(スペイン)や、現役最後の試合の対戦相手となったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)もオンライン大会に出場予定であり、ゲーム空間で再戦となるか注目される。
大会公式サイトによると、フェレールは「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロに参加するのが待ちきれない」「以前はゲーマーだったから、忘れていないといいんだけどね。準備として練習しているよ!」とコメント。
また、現実の「ムトゥア マドリード・オープン」で前年ベスト4のベンチッチは「リアルでもバーチャルでも、私はテニスや競い合うことに関するもの全てが大好きなの。だから、今回は新しいことに挑戦できるエキサイティングな機会ね」と語った。
なお、現時点で出場が発表されている選手24名は以下の通り。
男子
ラファエル・ナダル(スペイン)
アンディ・マレー(イギリス)
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
ガエル・モンフィス(フランス)
ダビド・ゴファン(ベルギー)
ファビオ・フォニーニ(イタリア)
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)
カレン・ハチャノフ(ロシア)
ジョン・イズナー(アメリカ)
ルカ・プイユ(フランス)
ダビド・フェレール(スペイン)
フランシス・ティアフォー(アメリカ)
女子
エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)
ベリンダ・ベンチッチ(スイス)
キキ・バーテンズ(オランダ)
アンジェリック・ケルバー(ドイツ)
マディソン・キーズ(アメリカ)
クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)
カルラ・スアレス ナバロ (スペイン)
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
ジョハナ・コンタ(イギリス)
フィオナ・フェロ(フランス)
ユージェニー・ブシャール(カナダ)
ソラナ・シルステア(ルーマニア)
◇ ◇ ◇
このオンラインゲーム大会「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」は4月27日から30日の4日間で開催される。ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介して、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)の選手たちそれぞれ16名が自宅からバーチャルなマドリード大会に参加する。
大会公式サイトによると、大会フォーマットは次の通り。16名のシングルス選手が2つのドロー(ATPとWTA)にそれぞれ参加し、まず4つのグループに分かれる。そして、各グループの1位と2位が決勝トーナメントである準々決勝に進出するというもの。
それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,755万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約585万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用される。
(テニスデイリー編集部)
※為替レートは2020年4月20日時点
※写真は2019年「ATP1000 マドリード」でのフェレール
(Photo by Alex Pantling/Getty Images)