写真:リオ五輪での福原愛・伊藤美誠/提供:青木紘二/アフロスポーツ国際卓球連盟(ITTF)は28日、「あなたなりに21世紀の女子ドリームチームを選んで!」という新企画を発表。2000年から2018年にかけて世界選手権団体戦で活躍した選手を計…

写真:リオ五輪での福原愛・伊藤美誠/提供:青木紘二/アフロスポーツ

国際卓球連盟(ITTF)は28日、「あなたなりに21世紀の女子ドリームチームを選んで!」という新企画を発表。2000年から2018年にかけて世界選手権団体戦で活躍した選手を計15人紹介した。

日本からは4名の選手がドリームチーム候補に

1人目は梅村礼さん。日本人離れした豪快な両ハンドドライブを武器とし、2001年に全日本選手権で単複2冠を達成すると、翌年にシングルスを連覇。2004年、カタールで行われた世界選手権団体戦では、当時世界ランキング1位の張怡寧(ジャンイーニン・中国)を破り、シドニー五輪金メダリストの王楠(ワンナン・中国)からマッチポイントを奪う衝撃的な活躍を見せ、世界的な評価を得た。




写真:福原愛/提供:ittfworld

2人目は福原愛さん。ロンドン五輪銀メダリスト、リオ五輪銅メダリストであり、2000年代から日本の主力として活躍し続けた。ITTFは、彼女を「恐らく世界選手権団体戦で最も長い試合を戦った」と紹介。

その試合は、2010年モスクワ大会の韓国戦。2-2で回ってきたラストで、当時世界ランク11位のチョッパー、朴美英(パクミヨン)を下し、5時間近い大熱戦に終止符を打った。




写真:平野早矢香/提供:ittfworld

3人目は平野早矢香さん。ロンドン五輪銀メダリストで、全日本選手権を5度制覇した選手だ。ITTFは、2014年の東京大会、準決勝の中国香港戦をピックアップ。3番で呉穎嵐(ウーインラン)と対戦した彼女は、ゲームカウント0-2の2-7と敗戦の瀬戸際まで追い込まれる。しかし、そこから驚異の集中力で奇跡の大逆転勝利をあげ、1983年以来の決勝の舞台に日本チームを導いた。




写真:伊藤美誠/提供:ittfworld

4人目は、唯一の現役選手である伊藤美誠。現在の世界ランキングは日本選手トップの3位とその実力は誰もが認めるところ。ITTFは、2018年のスウェーデン大会、決勝の中国戦を取り上げた。第1試合で、2019年世界女王の劉詩雯(リュウスーウェン)を相手に、マッチポイントを握られながらも逆転で勝利し、帝国を“caused a major upset”(大いに動揺させた)とITTFはこの試合を高く評価した。

中国からはレジェンドから現世界女王まで7名が選出




写真:劉詩雯(リュウスーウェン)/提供:ittfworld

卓球帝国・中国からは、2000年代前半に活躍したレジェンドから、現世界女王までの7名の選手が取り上げられた。

まずは2000年シドニー五輪女子ダブルス銀メダリスト李菊(リジュ)。驚異的なスイングスピードから繰り出されるカミソリドライブで一世を風靡した。

さらに、世界選手権女子シングルス3連覇を果たし、シドニー五輪の女子シングルス、女子ダブルス金メダリストである王楠(ワンナン)、大満貫を達成しアテネ、北京五輪女王にして初代「大魔王」の張怡寧(ジャンイーニン)も候補入り。

また、2007年の世界選手権を制しわずか17歳231日にして世界女王に輝いた早熟の天才・郭躍(クオユエ)、2012年ロンドン五輪女王にして2016年リオ五輪銀メダリストの李暁霞(リシャオシャ)も選出されている。

現役選手では、3度世界選手権を制したリオ五輪女王、丁寧(ディンニン)と、世界選手権で15枚ものメダルを獲得した現世界女王、劉詩雯(リュウスーウェン)の同世代ライバル2人が候補に。




写真:馮天薇(フォンティエンウェイ)/提供:ittfworld

日本、中国以外からは、ベラルーシの英雄ビクトリア・パブロビッチ、ロンドン五輪銅メダリストにして2010年モスクワの悲劇の立役者、馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)、アテネ、北京五輪に出場し長い間中国香港を引っ張った帖雅娜(ティエヤナ)、そして現チャイニーズタイペイのエース、鄭怡静(チェンイージン)の4名の選手がピックアップされた。

新型コロナウイルスで憂鬱な雰囲気広がる今だからこそ、自分なりのドリームチームを考えて心弾ませてみてはいかがだろか。

文:ラリーズ編集部