四大陸選手権で連覇を目指す紀平梨花

 韓国・ソウルの木洞アイスリンクで開催される四大陸選手権。女子は6日にショートプログラム(SP)、8日にフリーが行なわれる。大会は、連覇を狙う紀平梨花、全日本選手権2位の樋口新葉、前全日本女王の坂本花織の日本勢3人と、先頃スイス・ローザンヌで行なわれたユース五輪女王のユ・ヨン(韓国)、全米選手権3位のブレイディ・テネル(米国)の争いになりそうだ。

 今季、旋風を巻き起こしているロシアの若手ら欧州勢が出場しないこの大会、注目はフリーで4回転サルコウに挑戦する予定の紀平だろう。代名詞とも言えるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器にSPから高得点を叩き出せるジャンプ構成を組めるのが彼女の強みだが、さらなる得点増を図るために4回転の大技習得に余念がない。

 ただ、4日に行なわれた今大会最初の公式練習では、試合ではほとんど失敗しなくなったトリプルアクセルの不安定さが目立ち、やや成功率が悪かった。それでも、練習後半にはタイミングが合ってきて、トリプルアクセルの精度も上がっていた。

 ジャンプの調整に少し苦労したのは、スケート靴がなかなか自らの足に合わず、今大会直前にスケート靴を変えたことに起因しているようだ。3年前に練習の時に履き、1カ月もしないうちにお蔵入りさせた靴を急遽、引っ張り出したという。3年前は靴が柔らかくなりすぎて使えなかった靴だというが、今大会ではエッジを付け替え、中敷きでかかとの高さを調節して使用することになった。

「今日は新しく違うことをしたんですけど、やっとはまったというか、何とか間に合ったなという練習ができました。あとは、本番リンクの氷の感触を確かめながら(ジャンプを)合わせていこうと思っています。一応、練習でトリプルアクセルを跳べたので何とか安心したし、新しい靴にしっかり合わせて、たくさん跳ぶことだなと思います。何とか試合にも出られそうでよかったです」

 今季序盤に痛めた左足首の痛みも少しずつよくなっており、シーズン初戦から回避していた3回転ルッツを、今大会からはプログラムに組み込むことができるようなった。この日のフリーの曲かけ練習では、その3回転ルッツをしっかり2本跳んでみせた。

「ルッツを徐々にやり出して、年明け後に強化合宿が行なわれたコロラドから帰ってきてから跳ぶようにしていました。練習はたくさんしているわけではないですけど、ルッツは一度バッと跳ぶと、結構いいジャンプを跳べるようになったので、今回もSPとフリーでしっかりと入れていこうと思います」

 シーズン前半、3回転ルッツを跳べなかった紀平は、この四大陸選手権でやっと自身の最高難度のジャンプ構成で試合に挑むことになる。どれだけの得点をマークすることができるのか、3月の世界選手権を見据えての戦いとなるだけに、気合いも十分だ。

「SP、フリーともにノーミスで連覇も目指して頑張りたいと思います」

 名実ともに日本女子のエースとなるためにも、全日本女王として迎える最初の大会で優勝を飾りたいところだ。