「ジャパネット杯春の高校バレー」第72回全日本バレーボール高等学校選手権は12日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都…

 「ジャパネット杯春の高校バレー」第72回全日本バレーボール高等学校選手権は12日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で男女の決勝戦が行われた。京都府代表の男子・東山は駿台学園(東京)をストレートで破って初優勝を飾った。前回は洛南(京都)が優勝しており、府代表が大会2連覇を達成した。

 普段は辛口の豊田充浩監督が「文句なしの100点満点」と絶賛するほどの完勝だった。

 立ち上がりから、エース高橋主将が躍動。強烈なジャンプサーブとバックアタックで相手守備陣を翻弄し、9-4と突き放す。セッター中島の多彩なトス回しから楠本、吉村が両サイドからの強打を決め、25-13の大差で第1セットを奪った。

 第2セットは高橋主将に引っ張られるように、187センチの川村と185センチの大塚が要所で存在感を示した。鮮やかな速攻が決まり、高いブロックで駿台学園の強打を封じ、川村は「今大会1番の出来だった」、大塚は「戦力になれた」と胸を張った。

 第3セットも勢いが止まらない。最も警戒する駿台学園の伊藤吏主将の速攻を好レシーブした高橋主将が、自らのバックアタックで4-2とすると、強烈なジャンプサーブが炸裂(さくれつ)。6連続得点で一気に突き放し、最後は高橋主将の強打で勝利を決めた。現在は日大のエースで2年前の府予選を高橋主将とともに戦った兄、塁さん(19)が「完全に僕を超えた」と感嘆し、高橋主将は「兄と一緒に優勝ができた」と悲願の優勝に言葉を詰まらせた。

 東山・豊田充浩監督「6年ぶりの春高で、1回戦から選手も楽しみながらプレーできた。右肩上がりに調子が上がり、頂点をとれたのは本当にうれしい」

 東山・高橋藍(らん)主将「1セットも落とさない完全優勝で、昨年覇者の洛南と並んだ。後輩には来年、2度目の完全優勝を果たしてほしい」

 ▽男子決勝         

東  山 3 25-13 0 駿台学園

(京都)   25-20   (東京)

       25-15

その瞬間、ガッツポーズ 東山・楠本岳選手

 攻撃陣の一角として、大一番でも果敢に攻め込んだ。強打が決まっても表情は崩さない。豊田充浩監督が「いぶし銀の選手」と評する冷静沈着な男も、優勝の瞬間は、はにかみながら右腕を掲げた。

 バレーボール経験者の一家に生まれ、小学1年から父が監督を務める地元チームに参加。冗談めかして「他にやることがないからやっている」と語るが、昇陽中(大阪)時代には、レフトとして全日本中学校バレーボール選手権の初優勝に貢献した。

 片道約2時間をかけて大阪府内から京都市の学校まで通う毎日。「サーブがおかしかったらその日のうちに修正する」と練習では絶対に手を抜かない。決勝では、時間差攻撃を駆使し、ライトから強打を次々とたたき込んだ。試合を振り返って口から出るのは「ほっとした」という飾り気のない言葉だ。

 この日も、母の美琴さん(48)が応援に駆けつけた。「優勝のガッツポーズを見たい」(美琴さん)。願いは届いた。(内田優作)

喜び爆発 東山選手ひとこと集

 川村樹生(きりゅう)選手「チーム全体の力で優勝することができた」

 花村和哉選手「完全優勝という最高の形で終わることができた」

 吉村颯太選手「日本一になるために東山に来た。達成できてよかった」

 横江啓吾選手「ベンチから上級生の姿を見てかっこいいと思った」

 楠本岳選手「国体優勝の後、さらにチームに磨きをかけて春高に臨んだ」

 中島健斗選手「最後はエースの高橋主将に決めてほしいとトスを上げた」

 大塚昂太郎選手「3年生のプレーに刺激を受けた。最高のチームだ」

 中峯夕貴選手「ピンチサーバーとして優勝に貢献できてよかった」

 金子歩嵩(ほたか)選手「チーム全体で一丸となってまとまった優勝だ」

 越智雅弥選手「レシーブの球出し練習の成果が出てよかった」

 山見海良(かいら)選手「優勝しいい経験ができた。国体、全国高校総体も優勝し5連覇したい」

 野田雅哉選手「全国高校総体で負けたが、春高で完全優勝し、うれしい。連覇したい」

 松本颯(はやと)選手「来年はレギュラーになれるよう努力したい」

 中沢哉太(かなた)選手「ユニホームは着れなかったがチームを支えられてうれしい」

 中西貫太選手「チームを勝たせるために頑張った。優勝したと胸を張りたい」

 山根大季選手「下級生を支えることができてよかった」

 荒木琢真選手「パフォーマンスが上がり優勝できた。連覇したい」