全日本高校選手権第1日(5日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)「ジャパネット杯春の高校バレー」第72回全日本バレー…

 全日本高校選手権第1日(5日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)「ジャパネット杯春の高校バレー」第72回全日本バレーボール高等学校選手権が開幕し、男女1回戦の計40試合が行われた。男子は5年連続9度目の出場となる埼玉栄が、U-19(19歳以下)日本代表の砂川裕次郎(3年)らの活躍で、崇徳(広島)に2-1のフルセットの末に勝利した。42大会ぶりに出場した佐渡(新潟)は鹿児島工に0-2で敗れ、春高初勝利を逃した。

 既に両脚は悲鳴を上げていた。それでも強い気持ちでコートに立った。埼玉栄の砂川がアクシデントを乗り越え、チームを初戦突破に導いた。

 「最後は自分で決めてやる気持ちだった」

 砂川の体に異変が起こったのは、1-1で迎えた最終セットだった。17-18の場面で両脚のふくらはぎがつり、ベンチへ。再びコートに立つも、左脚に痛みが走った。歩くのがままならない窮地だったが、「気合でした」。26-27の劣勢で得点を決めて、29-27での劇勝につなげた。

 昨年8月に男子U-19(19歳以下)世界選手権で日の丸を背負い、屈強な海外勢相手に6位と健闘した。世代別の国際大会を経験した教え子に対し、伊藤寿一監督(40)は「精神力が上がった」と目を細める。砂川は春高の舞台で、「思っている以上に力が出た」と満身創痍(そうい)の中、日本代表の経験をいかして輝きを放った。

 埼玉栄は既に2020年東京五輪代表に決定する競泳男子の瀬戸大也(25)=ANA=や、16年リオデジャネイロ五輪重量挙げ女子48キロ級銅メダリストの三宅宏実(34)=いちご=らを輩出したスポーツ名門校だ。保健体育科に籍を置く砂川は、全国クラスの実力を誇る野球部、相撲部らと学生生活を送る。「友達なので、競い合っている。競技への積極性も上がっている」と刺激し合いながら成長してきた。

 「自分の持っている力を出し切りたい」

 6日の2回戦で、前回大会ベスト4の鎮西(熊本)と対戦する。世代を代表するアタッカーの水町泰杜(3年)が得点源の実力校だ。試合後、アイシングなどで患部を治療した砂川は、自力で歩行して会場を引き揚げた。昨年は初戦の2回戦で敗退。激闘を制した自信を胸に、水町とのエース対決に挑む。 (石井文敏)

◆主催 (公財)日本バレーボール協会、(公財)全国高等学校体育連盟、フジテレビジョン、産経新聞社、サンケイスポーツ、FNSフジネットワーク

◆後援 スポーツ庁、文化放送、ニッポン放送

◆特別協賛 ジャパネット

◆オフィシャル飲料協賛 ポカリスエット

◆協賛 アタックZERO、au

ガイド

 ★開催期間 5-7、11、12日▼第2日(6日)男女2回戦▼第3日(7日)男女3回戦と準々決勝▼第4日(11日)男女準決勝▼最終日(12日)男女決勝と閉会式

 ★競技方法 3セットマッチのトーナメント戦。準決勝、決勝は5セットマッチ。3位決定戦は実施しない。

 ★会場 武蔵野の森総合スポーツプラザ 京王線「飛田給駅」より徒歩5分、西武多摩川線「多磨駅」より徒歩20分。

砂川 裕次郎(すながわ・ゆうじろう)

 2001(平成13)年12月5日生まれ、18歳。小4の秋にバレーボールを始める。埼玉・富士見市立東中から埼玉栄高に進学。昨年8月の男子U-19(19歳以下)世界選手権日本代表(6位)。ウイングスパイカー。190センチ、85キロ。最高到達点335センチ。