小口陽喜を迎え入れる横浜DeNAジュニアの選手たち3 12月28日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研の2日目が札幌ドームで行われた。2回戦第2試合は横浜DeNAジュニアが6対5の逆転サヨナラ勝ちで…

小口陽喜を迎え入れる横浜DeNAジュニアの選手たち3

 12月28日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研の2日目が札幌ドームで行われた。2回戦第2試合は横浜DeNAジュニアが6対5の逆転サヨナラ勝ちで中日ドラゴンズジュニアを下して、準決勝進出を決めた。

 打った瞬間にベンチと応援スタンドが沸き立つ完璧な弾道で試合は決した。

 1点を追う最終7回裏、1死二塁で打席には第1打席で本塁打を放っている小口陽喜(岡谷田中タイガース)。4打数1安打に終わった前日は「打席の中で考えすぎていました」と反省。シンプルに狙い球を絞ることにした。

するとこの日の第1打席は「相手投手のコントロールが散っていたので、甘く入ってくるストライクを狙って打ちました」と一発を放った。さらに、この最終回の打席では「負けたら終わりなので、まずは二塁のランナーを返そうと思いました」と振り抜いた打球が、センターフェンスを越える起死回生のサヨナラ逆転2ランとなった。

 1回戦のロッテジュニア戦は延長タイブレークでの高野海要(桜本少年野球部)による本塁打でサヨナラ勝ちしていただけに、2日連続の劇的勝利に鈴木尚典監督は「ホントにもうビックリ。凄い子たちだなと思いました」と感慨深く語った。
特にサヨナラ本塁打を打った2人については「チームの中でも一番長打力のある2人が連日活躍してくれて頼もしいですね」と称えた。
 殊勲の小口は「気持ちよかったです」と満面の笑み。「ジュニアに入ってから大振りせずコンパクトに打てるようになりました」と、誰よりも自身がこの期間での成長を実感しているだけに、揺るがぬ自信が感じられた。

2本塁打を放った小口陽喜(横浜DeNAジュニア)

◾️2回戦・第2試合
中日Jr. 0004001=5
横浜DeNAJr. 1200012x=6
【中】倉知、久保山、●岩瀬-野上
【D】渡邉、○島村-佐々木
本塁打:DeNA・小口2 本

文・写真=高木遊