<写真・最後の全日本を笑顔で終えた渡邊>

   12月22日、東京都国立代々木第一体育館にて、第88回全日本フィギュアスケート選手権大会の男子フリースケーティング(FS)が行われた。

 20日に行われたショートプログラム(SP)の上位24名が出場するFS。関学からは渡邊(商4)と櫛田(商2)が、第1グループに出場した。渡邊は男子SP同様、FSでもトップバッター。「観客を泣かせる演技をする」と挑んだ最後の全日本。今シーズン、先生とつくり上げてきた『ある愛の詩』のプログラムを披露した。冒頭の3回転ルッツを見事に決めると、次の3回転サルコウ、3回転ループとこなしていく。コンビネーションジャンプも綺麗に決め、「見どころ」だとあげた最後のステップシークエンスへ。滑らかに滑り、曲の世界観に観客を引き込んでフィニッシュ。ノーミス演技で涙も見られ、観客からはスタンディングオベーションを受けた。スピン、ステップはSP同様全てレベル4を獲得。122.17で合計180.38で今シーズンベストを記録した。櫛田のFSは、自分自身の新しいジャンルに挑戦した『THE MISSION』のプログラム。最初の4回転トーループに挑戦するも、惜しくも転倒。だが、続く3回転半+2回転トーループは綺麗に決めた。アクセルジャンプが1本抜けるも、3回転+3回転を根性で着氷。公式練習でも決めていた3回転ルッツでは高い基礎点を得るなど、最後まで力強く演じ切った。得点は128.72の合計187.38。やり切った表情で、観客にあいさつをした。

試合後のコメント

 

最後の全日本を終えた渡邊純也「(演技を終えた瞬間)ひと安心した。FSで滑れるのは、支えてくれた家族やファンの方々、見守ってくれていたコーチたちのおかげ。恩返しの気持ちを持って滑った。先生に「楽しんで、何をしてきてもいいからやり残すことのないように」と言われて送り出された。今できる100点の演技はできたと思う。あと残りのインカレや国体では、構成はそのままに細かく点を稼ぐことを意識していきたい。細かいミスがないように、気持ちに余裕を持ってまた100点の演技ができるようにしたい」

 

全体18位で全日本を終えた櫛田一樹「課題にしていた4回転は決まらなかったけれど、トリプルアクセルはきっちりと跳べた。全部はうまくいかなかったけれど、思い切り楽しんでこいと林先生に言われていたので、思い切り跳んで降りれたのは良かったと思う。今シーズン最初から西日本までうまくいかず、試合が終わって悔しい思いをすることが多かった。モチベーションが上がらなかったけど、この1週間ほど前に大ちゃん(髙橋大輔=関大KFSC)と滑れる貸し切りの練習があった。その背中を見て、大ちゃんと滑れるというのが大きかったと思う。話はしていないけれど、ジャンプを決めた時とかに影ながら拍手をしてくれたりした。光栄なことだなと思ったりして、モチベーションにつながった。(国体に向けて)小田くん(小田尚輝=倉敷芸術科学大)からラインで「フリー頑張ってくれ」と来て、自分はそれまでSPが良くなかった分、FSは自分のために滑ろうと思っていた。でも棄権してしまったから、小田くんのためにも、とプレッシャーにならない程度に背負って、楽しんで滑ろうと挑んだ。国体では2人でいい順位を取れるようにしたい。(インカレに向けて)今回SPで出遅れた分、後半のグループに入ることができなかった。インカレではSPからミスせず、集中を途切らせないようにしていく」