大会初戦のプールAは東北と福岡が対戦した 20日、千葉県千葉市で車いすラグビーの一大イベントが幕開けした。 全国各地の予選リーグを勝ち抜いた8チームが、日本一の座をかけて熱い闘いを繰り広げる「三井不動産第21回 車いすラグビー 日本選手権…

大会初戦のプールAは東北と福岡が対戦した

20日、千葉県千葉市で車いすラグビーの一大イベントが幕開けした。

全国各地の予選リーグを勝ち抜いた8チームが、日本一の座をかけて熱い闘いを繰り広げる「三井不動産第21回 車いすラグビー 日本選手権大会」。大会は、12月20日(金)~22日(日)の三日間に渡って、千葉ポートアリーナにて開催される。

大会初日となる20日に初陣を飾ったのは、プールA・福岡ダンデライオン対東北ストーマーズの一戦。東北の背番号3番(17歳の日本代表選手)橋本勝也も激しいタックルに負けじと複数のトライを決めた。

高校生パラアスリートとしても注目を浴びる橋本は、試合後のメディア取材に応じ冷静な振り返りを繰り返していた。

「チームを背負っていくつもりで」

17歳の言葉は、決意のようにも、自身が向き合う宿命のようにも感じられた。そして、故郷・福島県への人達へにも感謝の想いも忘れない。

「こうして競技を続けていけるのも、福島県の助成金のお陰ですし。そのためにも勝利を届けたい」

試合後のミックスゾーンで福島県への想いを口にした橋本選手

プールAの試合は、第2ピリオドまで東北が24ー19で福岡を5点リードし、第3ピリオド・第4ピリオドに順当に追加点。そのまま東北ペースでゲームコントロールし、東北が47ー42で福岡を倒し、大会初戦を勝利で飾っている。

一方、もう一つのコートで展開されたブールBの初陣は、東京ダービー。池崎大輔率いる東京サンズがブリッツと対戦し、世界レベルの激しいタックルと粘り強い守備が会場を沸かせると48−42で、東京サンズが勝利した。

年に一度のクラブチーム日本一決定戦、今大会は「Okinawa Hurricanes」の4連覇にも期待がかかる。沖縄の初陣は、きょう20日16時45分試合開始予定だ。

大会初日は平日夕刻開催にも関わらず、会場には多くのオーディエンスが訪れ、パラスポーツ最強とも言われる激しいぶつかり合いを至近距離で体感していた。

今秋のダブルワールドラグビーブームからオーディエンスの数も増加し、今や大注目の大会へと進化した「三井不動産第21回 車いすラグビー 日本選手権大会」は、21回目を迎える。もちろん今大会も入場料は無料で、スタンド席は無料解放されている。

2019シーズンも佳境を迎えた迫力の熱戦、一人でも多くのオーディエンスに目撃してほしい。

取材・文/スポーツブル 編集部

撮影/運動通信社

日本代表の高校生パラアスリート橋本選手も福島県から参戦!橋本選手の所属クラブは「TOHOKU STRMERS」だ

「三井不動産 第21回 車いすラグビー 日本選手権大会」

12月20日(金) 試合開始 14:30〜/16:45~

12月21日(土) 試合開始 9:30~/11:15~/13:00~/14:45~/16:30~/18:15~

12月22日(日) 試合開始 9:30~/11:15~/13:00~

<出場8チーム>

・Freedom

・TOKYO SUNS

・BLITZ

・AXE

・Okinawa Hurricanes

・Fukuoka DANDELION

・TOHOKU STORMERS

・北海道 T&T Big Dippers

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池崎大輔率いる東京サンズが優勝 車いすラグビー日本選手権