黒帯に縫われている「平常心」。 日本女子体育大学の鈴木風香(2年)が少林寺拳法と向き合う上で、最も大切にしている言葉だ。演武前にはこの言葉を見て、心を落ち着かせることも多い。中学生になった時に、姉の友人がやっている少林寺拳法部の練習を見たこ…

黒帯に縫われている「平常心」。
日本女子体育大学の鈴木風香(2年)が少林寺拳法と向き合う上で、最も大切にしている言葉だ。演武前にはこの言葉を見て、心を落ち着かせることも多い。中学生になった時に、姉の友人がやっている少林寺拳法部の練習を見たことが始めるきっかけとなった。鍛錬を積み重ね8年、構えた瞬間にガラリと表情が変わる拳士へと成長を遂げた鈴木だが大学に入学した際、大きな壁に当たったという。そんな彼女を救ったのは、ある先輩の言葉が大きく影響していた。

組演武の練習に励む鈴木風香選手

2人1組で実際に戦っているように見える“組演武”。ただ組んでいるだけでなく“武道性”を求められる。部の中で最高段位となる3段を所有している鈴木は、仲間にアドバイスを求められることも多い。そんな時は自らの技術の出し惜しみも一切せずに皆で高みを目指す。拳士の道に終わりはない。「少林寺拳法を作った人の言葉で“死なない限りは負けじゃない”、という言葉がある。修練をしている間は、いくらでも自分は上手くなれる」。可能性を信じ、少林寺拳法の道を歩む鈴木はどんな大学生活を送っているのか。ぜひ彼女の輝きを目に焼き付けて欲しい。