文=佐保めぐみ 写真=B.LEAGUE第1クォーターだけで7本の3ポイントシュート成功名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホームに島根スサノオマジックを迎えた水曜ナイトゲーム。途中は苦しい戦いになるも、第1クォーターに作ったリードを最後まで保っ…

文=佐保めぐみ 写真=B.LEAGUE

第1クォーターだけで7本の3ポイントシュート成功

名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホームに島根スサノオマジックを迎えた水曜ナイトゲーム。途中は苦しい戦いになるも、第1クォーターに作ったリードを最後まで保った名古屋Dが78-70で勝利した。

開始早々、笹山貴哉の3ポイントシュートが2本決まった名古屋Dは、そこから外と中と巧みに使い分けるリズムの良い攻めで、開始3分で11-2とリードする。その後も徹底して速いパス回しを行うことでズレを作り、第1クォーターだけで11本中7本の3ポイントシュートを成功させた。ディフェンスでも激しくプレッシャーをかけ、島根に安易にパスを出させずに相手のペースでオフェンスを組み立てさせない。

島根は攻めをインサイドに絞り、ロバート・カーターとブライアン・クウェリが前半だけでそれぞれ12得点を奪うも、外角のシュートがことごとくリングに嫌われ、点差を縮められない。それでも後半に入って、名古屋Dの3ポイントシュートを封じたことで流れが変わる。

41-34と名古屋Dがリードして迎えた後半。第1クォーターで確率よく決まっていた名古屋Dの3ポイントシュートだが、島根もオープンでは打たせないようディフェンスを改良することで、名古屋Dの得点が停滞し始める。島根は相馬卓弥の3ポイントシュートやドライブ、ロバート・カーターがインサイドだけでなくアウトサイドからも得点し、前半とオフェンスパターンを変えたことで5点差まで追い上げた。

島根はリバウンドで圧倒するもチャンスを生かせず

シュートタッチが悪い島根の反攻を支えたのが全員でアグレッシブに取りに行くオフェンスリバウンドだ。それでも最終クォーターに入ると、どの選手にも疲労が見え始め、ボールに向かう出足が鈍り始める。前節のサンロッカーズ渋谷との第2戦は月曜開催。中1日でのアウェーゲームとあって、終盤に運動量が落ちるのは避けられなかった。

足が止まった島根に対して、ディフェンスリバウンドからの速攻に持ち込むことで名古屋Dは息を吹き返す。小林遥太や満田丈太郎が勝負どころで3ポイントシュートを決めてリードを広げた。足を痛めた張本天傑がコートを離れるアクシデントもあったが、名古屋Dは最後までリードを保ち、3試合ぶりの勝利を飾った。

この試合の勝敗を大きく分けたのが3ポイントシュートだ。名古屋Dの3ポイントシュート成功率40%だったのに対し、島根は26.9%。名古屋Dは、6選手が3ポイントシュートを決めるなど、相手に的を絞らせないバスケットを展開した。リバウンドでは35-43(オフェンスリバウンド7-16)と島根が圧倒していたが、勝負どころでの失速が響いた。

12月11日のB1 9試合の結果
千葉84-47北海道
A東京74-72SR渋谷
川崎97-70横浜
新潟72-82富山
三遠61-66三河
名古屋D78-70島根
滋賀67-57大阪
宇都宮81-63秋田
琉球80-60京都