第275回 日本体育大学長距離競技会11月30日(土) 日本体育大学健志台陸上競技場男子10000m8組39着   安川   31'02"35DNS   渡邊DNS   中村DNS   児玉…

第275回 日本体育大学長距離競技会

11月30日(土) 日本体育大学健志台陸上競技場


男子10000m

8組

39着   安川   31'02"35

DNS   渡邊

DNS   中村

DNS   児玉

DNS   柏


9組

2着 清野 29'16"78

4着 野口 29'19"05

5着 久保田 29'19"26

6着 山田 29'20"43

9着 町 29'24"95

10着 吉川 29'25"67

12着 小倉 29'30"80

14着 大沼 29'32"48

16着 杉村 29'37"15

20着 荒生 29'40"41

24着 腰塚 29'44"62

28着 古川 29'49"07

29着 岡里 29'49"79

40着 大森 30'14"28

41着 小室 30'16"00



女子3000m

2組

8着   門間 10'29"54


4組

DNS 谷藤


5組

7着 大倉 10'01"11

10着 佐竹 10'04"38

16着 塩谷 10'10"64

27着 新井 10'28"27

DNS   阿部


女子5000m

2組

6着 佐藤 17'07"42

19着 増子 17'24"49

26着 岡本 17'40"13

31着 原子 17'49"93

36着 佐々木 18'30"12

DNS   大倉


3組

5着 渡辺 16'35"99

8着 後藤 16'46"81

13着 白川 16'56"20

DNS   伊東


6組

2着   田浦 16'01"86

DNS   和田


チーム内トップでゴールした清野

渡辺は初5000mながら積極的な走りを見せた

自己ベストを更新した田浦



   冬の寒さが感じられるなか、日体大記録会が行われた。男女ともに多数の好タイムを記録し、練習の成果が感じられる記録会となった。



    男子10000m9組には東洋大の選手が多数出場。吉川(ラ3=那須拓陽)を先頭に長い集団となり1周70〜71秒のペースで1年生をリードした。そのなかで清野(済1=喜多方)、山田(済1=京都外大西)らが吉川の背後に付きレースを進める。清野は自己ベストを大きく更新する走りを見せチーム内1着でフィニッシュ。また多くの選手が自己ベストやそれに近いタイムを記録。山口コーチは「練習してきた成果が出てきている」と収穫を口にした。



    女子5000m3組には渡辺(食2=新潟中央)、後藤(食1=須磨学園)が出場。駅伝では活躍するものの、5000mは今回が初めてという2人は先頭集団で積極的にレースを進める。共に16分台で初レースを終えた。後藤は「自分の力を出せる距離」と5000mでの手応えを感じたようだ。


    田浦(食2=ルーテル学院)は女子5000m6組に出場した。スタート直後は集団の中盤に位置取る。徐々に順位を上げ、残り1周で先頭に出た。目標の15分台にはわずかに1秒及ばなかったものの、自己ベストを大きく更新する走りを見せ、組2着でゴールした。


    

    最近では1年生の活躍が目立つ男子長距離部門。「底上げが1年生からできている」と清野は話す。箱根駅伝(以下、箱根)へ向けての選考もし烈になってくるだろう。また、女子長距離部門はけがに苦しんでいた大倉(食4=埼玉栄)が復帰。全日本大学女子駅伝での悔しさを糧に総合力で全日本大学女子選抜駅伝(以下、富士山女子)へ挑む。箱根、富士山女子までおよそ1カ月となった。メンバー争いにも注目したい。



■コメント

・山口コーチ

箱根に向けて1つの選考基準としての10000m。練習の一環として出場する選手としっかりタイムを狙う選手の2つに分かれた。全体を通してみればやっと練習してきた成果が出てきているのかなという印象はある。いつもであれば中盤で離れる選手がいたりするが今回は中盤もしっかり粘れてラストも切り替えられた選手が多くいた。なかなか良い結果で選考にに向けて良かったと思う。吉川は合宿終わりの調整無しのペース走。イーブンペースで押していくという練習だった。ほとんどの選手が自己ベストや自己ベストに近い走りができている。条件も良かったし選手それぞれ個人にとっても良かったと思う。下級生、特に1年生なんかはしっかり練習ができている。体も徐々に対応できているというのが形として結果に現れているので、今後継続してもっと成長していければいい。(箱根へ向けて)往路優勝はもちろんだが、総合優勝を逃しているので、総合優勝できるだけの層の厚さをつくっていかなければならない。これが終わりではないので、箱根へ向けて準備をしっかりして、総合優勝できる取り組みをしていきたい。


・永井監督

富士山へ向けて今の状況を確認できればと思って出場した。大倉は3分20秒ペースというの基本にやってきた。ちょうど10分くらいのタイムだったと思うが練習でやってきたことは試合で出せたと思う。あと1カ月でどのくらい仕上がるかというところ。渡辺と後藤は5000m初挑戦ではあったが、駅伝も経験している。16分台できたので、富士山では戦力になるかなと期待している。田浦は前半からもう少しハイペースになるかなと思っていたがあのペースで余裕をもてて最後切り替えてのレースができた。富士山は彼女が中心となって区間が決まっていくのかなというレースをしてくれた。体調が合わせられなくて和田と伊東が欠場しているがたいしたことはない。合宿所で順調に練習をこなしている。そのなかで今回でた選手がうまくひとつになって富士山へ向けて今度こそ入賞できるような状態にしていきたい。


・清野(済1=喜多方)

今日は吉川さんが3分を切るペースで70〜71秒くらいのペースで引っ張ってくれたので最初はずっと着いていくレース展開だった。レーンの内側にいた。今日はずっと余裕をもって走れていて、コーチから残り1500mくらいのところで余裕があったら前に出ていいよということだった。余裕があったので前に出た。上尾ハーフで1時間3分台が出せたのでしっかり29分30秒は狙えると思っていた。(レースが続いているが)調子は上がっている。課題であるチームの底上げが1年生からできているので良い雰囲気ではないかと思う。(箱根へ向けて)これから練習でメンバーが絞られて来ると思うのでその練習にもしっかり付いて、箱根でメンバーにエントリーされたら良い。


・山田(済1=京都外大西)

吉川さんに70〜71秒で引っ張ってもらって、そこについて行った。ラスト余裕があれば上げていくというレースプランだった。最初から位置取りが良くて、タイムもそこそこ満足できる結果だった。ずっと吉川さんの後ろで良い位置取りだった。10000mは先週が初めてで今回が2回目。学連の疲労は全然なく練習も普通通りできていた。今回良い調子で望むことができた。1年生の流れが良くて、清野とかだいぶ強いが、自分もその流れにのってタイムを出せて良かった。(箱根へ向けて)これも選考だがここからの練習がもっと大事になってくるので、アピールできるように、そしてメンバー入りできるように頑張っていきたい。


・久保田(ラ1=埼玉栄)

(レースプランとしては)400mを70〜71秒でいくということになっていたので、それでしっかりリラックスしていくことだった。余裕があったらラスト1000mで出ようかなというプランだった。(実際のレース展開は)3000mくらいで一度先頭にいったが、そのまま走っていたらきついなという感覚があった。その後、後ろについたら楽になったのでよかった。(世田谷ハーフから今日まで)箱根の選考となった世田谷ハーフでは思ったよりタイムが出なかった。今日は同じく箱根の選考となるレースだった。ここでタイムを出すことが次に繋がるという感覚があったので、ここでタイムを出せてよかった。(最近好タイムを出している1年生について)1年生は練習を継続できていたり、積極的にこなせている人が多い。それが結果となっているのではないかと思う。(箱根に向けて)ここで満足せずに、怪我をせず練習をしっかりこなしていきたいと思う。



・渡辺(食2=新潟中央)

(全日本を終えて)全日本では長い距離に対応できずに終わってしまって、そこからは対応できるように長い距離を踏んで練習してきた。各自のジョグなどで長い距離や長い時間走ったりして、脚力をつけられるようにした。(今日のレースプランは)目標が16分40秒でペースでいうと1周80秒だった。(レース展開は)マネージャーから1周ずつのタイムを聞いて、ずっと80秒で押していけた。前の人にもついていって、3000mくらいまでは余裕を持っていた。そこからも安定していって、16分35秒ぐらいでゴールできプラン通りのレースとなった。全体的にずっと同じくらいのペースで、ラスト1周で切り替えられたかなと思う。(初の5000mとなったが)思っていたよりも少し長く感じた。ロードとは違った走りで、いい経験となった。(富士山女子駅伝に向けて)全日本で全て出し切れなかった分を富士山に向けて、これからまたしっかり練習を積んでいきたい。いい記録でタスキを繋いで、チームに貢献したいと思っている。


・後藤(食1=須磨学園)

(レースプランは)5000mのレースに出るのが初めてだったので1番の目標は16分40秒台、最低でも16分台だった。1000mを3分20秒押しでいったら16分40秒台というところだった。(レースを振り返って)いつもの3000mとはペース感覚が違くて、少し初めの方で出たり引いたりと要らない力を使ってしまったかなと思う。でも初めてというのはいい意味で使って、前半からつくという形になってしまったが引くレースではなかったかなと。積極的にいけたレースだった。(初の5000mだが)3000mとかよりは自分の力を出せる距離なのかなと思った。次のレースに向けて自分のやるべきところ、足りないところが見つかったレースだった。3000mより自分にあっているのかなと思う。(全日本を終えてから)今回のレースを含め、次の富士山に向けて距離が長い。今回でいうと、いつもの3000mよりも距離が伸びて5000m。富士山も全日本に比べて平均的に距離が伸びるので、しっかり距離を踏むことを練習した。そして全日本ではアップダウンのコースを走ってそこで体が使えていないとすごく感じたので、走る距離や補強などの見直しをしっかりしてこられたかなと思う。(富士山に向けて)今の4年生と同じチームで走れるのも最後で、このメンバーで挑める最後の駅伝で最後のレースだと思う。自分が走らせてもらえるならば、これまで2度走らせてもらっているので、その時よりも成長して4年生をいい形で終えてもらえるようにしたい。そのためにここから1ヶ月練習していきたい。


・田浦(食2=ルーテル学院)

15分台を出したかった。最初はみんなのペースに合わせて中間くらいにいて良いリズムで走った。ラスト1000mくらいから徐々に順位を上げて1位になった。16分を切りたいと思って頑張った。自己ベストでうれしいが目標としているタイムを切れなかったので悔しい。(杜の都から今回まで)ポイントなどの決まっている練習が終わってからプラスで練習を追い込んで頑張った。スピードを入れた。(富士山へ向けて)アンカーを任される可能性があるので山登りをできるように1日1日を大切にして悔いのない練習をして挑みたい。


TEXT/PHOTO=長枝萌華