テニス選手はそれぞれ違う独自のスタイルを披露することで知られているが、ウォームアップ時やチームでの食事の時、そして試合中のウェアまでチームメイトと合わせるのが通例の「デビスカップ」は例外だ。そ…

テニス選手はそれぞれ違う独自のスタイルを披露することで知られているが、ウォームアップ時やチームでの食事の時、そして試合中のウェアまでチームメイトと合わせるのが通例の「デビスカップ」は例外だ。それでも選手たちは、「デビスカップ」決勝ラウンド会場で、服装を通して自己主張をするクリエイティブな方法を見つけていた。それは、別のスポーツのユニフォームで練習することだったと、米テニスメディアのBaselineが伝えている。

フランシス・ティアフォー(アメリカ)は、NBAワシントン・ウィザーズのジョン・ウォール選手のユニフォームを着ることで、自国アメリカだけでなく、自身の地元であるワシントンD.C.の代表であることを主張。

昨シーズンNBAで初優勝してカナダ中を歓喜の渦に巻き込み、カナダ人テニス選手たちも祝福のメッセージを送ったトロント・ラプターズ。フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は2000年生まれだが、そのラプターズのレトロな90年代のユニフォームを選んでいた。

ジュニア時代、バスケットボールでも活躍していたニック・キリオス(オーストラリア)は、当然ながら何着か持って来ていた。大学でバスケットボールにしぼる前はテニスでも活躍していた、ボストン・セルティックスのゴードン・ヘイワード選手のユニフォームもその1つ。その他、フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズ選手、サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザン選手のものも着用。

そんな中、テイラー・フリッツ(アメリカ)はサッカーを選び、アメリカ代表チームのユニフォームを着用していた。

「デビスカップ」決勝戦では、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がオジェ アリアシムを、ラファエル・ナダル(スペイン)がデニス・シャポバロフ(カナダ)をそれぞれ下したことで、スペインが2対0でカナダに勝利。練習ウェアに主張はなかったが、最終的にスペインの選手たちが着ていたウェアが勝利のユニフォームとなった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」でのスペイン代表

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)