27日、関東大学サッカー連盟(JUFA KANTO)は各賞受賞者を発表した。ベストイレブン、得点王、最多出場など日本サッカー界の未来を担う選手たちが名を連ねる中、オビ・パウエル・オビンナ選手(流通経済大)も特別賞に選出され存在感を放った。来…

27日、関東大学サッカー連盟(JUFA KANTO)は各賞受賞者を発表した。ベストイレブン、得点王、最多出場など日本サッカー界の未来を担う選手たちが名を連ねる中、オビ・パウエル・オビンナ選手(流通経済大)も特別賞に選出され存在感を放った。来季からは横浜FCへの入団が決定している。

数々のプロサッカー選手を育てた中野雄二監督は「ミスも含めて経験」と、1年生の頃からオビを起用し続けてきた。彼の能力の高さや反応の良さは、名将も高く評価する。感情を激しく表に出すタイプではないが、素直で謙虚な姿勢に加え、様々な試合経験を積んで真面目に吸収していく。オビのキーパーとしての技術は、大学入学後に飛躍的に向上した。学生最後のシーズンを終えた今、一流のJリーガー、そして五輪のメダルを目指して次のステップに進もうとしている。

「大学から先の進路はプロに進むか、競技を辞めるかしかない。自分はプロに進むけれど、競技を辞める仲間も含めてその夢を応援してくれる。仲間がいるから夢を叶えられる」

彼の成長曲線はまだ止まらない。横浜FCでは日本代表も務めた松永成立氏がGKコーチを務めており、さらにオビが有力候補と目されている五輪日本代表は、川口能活選手のGKコーチ就任を発表した。名GKたちの指導を受けて、どこまで飛躍していくのか。大学では200人以上の大所帯の中で、仲間の大切さを誰よりも背負い、感じてきた。自分1人のものだけではなくなったプロへと続く夢を追って、日本、そして世界を舞台に活躍できる選手を目指して、彼の挑戦は続く。