サッカーJリーグも終盤を迎え、全国各地のスタジアムでは残り少ない2019シーズンをクラブの誇りをかけ、戦い方を模索する日…
サッカーJリーグも終盤を迎え、全国各地のスタジアムでは残り少ない2019シーズンをクラブの誇りをかけ、戦い方を模索する日々が続いている。
24日、J2最終節が行われ全42節の最終順位が確定した。
柏レイソルの優勝と2位横浜FCのJ1復帰が決まり、J1参入プレーオフへの権利を得たクラブもあれば、早くも今季を終えたクラブがあるなか、結果から見れば団子状態のスコアも目立つ。さらに、クラブライセンスの条件や観客動員数から見ても、J2の過酷さは年々増しているように感じるシーズンだった。
J2千葉の最終節では、日本代表の指揮官も務めたイビチャ・オシム氏から最新のオシム語録が到着。
「どんな個人プレーも、チームプレーにはかなわない」
この言葉は、スタジアムに足を運んだファン・サポーターにもずしんと響く。それは、サッカーだけでなく人生における様々な教訓にも繋がるから。J2は、今週末から始まるJ1参入プレーオフを経て、昇格の望みを繋ぐクラブが士気を高めている。大混戦を勝ち抜くのは、強靭なメンタルを持ち合わせたクラブだけ。J1への切符は1枚しかない。
カテゴリーの違うJ3、J1もシーズン終盤を迎え、それぞれ違うチカラがぶつかり合っている。J3は、12月8日(日)13時一斉キックオフで全34節を閉幕。来季にJ3参入を決めたFC今治に話題が集まるなか、JFLリーグのレベルアップとともに現役Jリーガーならではの若い戦力にも注目がかかる。オリンピックイヤーの2020年に向け、リーグ全体の底上げを成功させたい。
そして、優勝争いが各メディアでも多く報じられているのは、J1。12月7日(土)14時一斉キックオフとなる最終節を前に優勝の可能性を残すクラブが絞られた。第31節を終えた時点で優勝の可能性を残すのは、4クラブ。首位を走る横浜F・マリノス(勝ち点64/得失点差24)、2位FC東京(勝ち点63/得失点差20)、3位鹿島アントラーズ(勝ち点60/得失点差25)、4位川崎フロンターレ(勝ち点57/得失点差25)となっている。
5位セレッソ大阪(勝ち点53/得失点差11)に優勝の可能性が消滅しているのは、最終節にFC東京と横浜FMが直接対決を残しているため。しかし、セレッソは、ACL出場権の望みを繋ぐ。セレッソと同じくACL出場権を狙うのは、6位サンフレッチェ広島(勝ち点52/得失点差16)。当然のことながら、セレッソ・広島の2クラブの勝利は必須条件だ。
J1残り2節、スポーツブルは最も飛躍したクラブとして「FC東京」の2019シーズンに着目したい。
前節、湘南を相手に硬さが出て苦しんだものの、土壇場でドローに持ち込んだ底力は侮れない。次節は、ホーム味スタに浦和を迎え撃つ。戦いの準備は整った。今季のFC東京が達成した躍進には、戦術やチーム力だけではない、クラブの変化と成長があったと記憶する。ピッチ上の選手だけでなく、クラブと地域が一丸となって、ファン・サポーターとともにシーズンを戦い積み上げた勝ち点63。
クラブの変化は2017年秋、緩やかに動き出していたように感じてしまう。その変化の仕掛け人の一人といえば、元日本代表・石川直宏である。

2017シーズンを持って現役引退、その節目には羽生直剛とともにFC東京のフロントに加わり、選手目線でクラブを叱咤激励し、内部から変えていかなければならない部分に目を向けた。そして、ピッチ内外では常に絆を大切に、丁寧に少しつづ努力を重ねる。
全ては、FC東京がビッグクラブになるため。
スポーツブルが2018年1月に敢行したインタビューでは、FC東京の課題に斬り込んだ。Jリーガーとしての現役生活では、幾度の怪我に苦しみもがいたアスリートならではのサッカーへの恩返し。
それは「繋ぎ繋がる」こと、自身が動き出すことで「繋ぎ繋がる」のだ。
月日が経ち2019シーズン終盤、FC東京クラブコミュニケーター ・石川直宏の言葉の一つ一つがクラブの血や肉となり、様々なシーンで動き出し変化しているようにもみえる。
ビッグクラブには、必ずそのクラブを愛し、いかなる時も向き合い、変化を恐れず逃げ出さない人間が存在するという。
彼もその一人だと確信する出来事が2017シーズン現役引退直後の動きだった。自らメディアやイベントに参画し、時にはファン・サポーターと膝を突き合わせて会話もした。選手同士の繋がりも、コーチ・スタッフとも平等に言葉を交わした。FC東京というクラブのそばには、その姿があったと記憶している。
2019シーズン、リーグ優勝のシャーレを掲げる瞬間が目の前に迫ってきた。クラブにとっては、通過点。そして、石川直宏にとっても「繋ぎ繋がる」大きなキッカケになるはずだ。大混戦のJ1も残すは、2節。
最後の最後に笑うのは、どのクラブなのか?クラブのチーム力が試される第33節、34節。サッカーの神のみぞ知る優勝争いに注目したい。
文/スポーツブル編集部
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動画「世界を目指したい」FC東京クラブコミュニケーター 石川直宏が描くクラブの未来〜三井不動産Presents CRAZY ATHLETES vol.4