8月31日のDeNA戦で、広島の鈴木誠也が本塁打を含む3安打猛打賞の活躍でチームの勝利に貢献した。■飛躍の裏に日々の努力、打率2位浮上も謙虚な姿勢崩さず 8月31日のDeNA戦で、広島の鈴木誠也が本塁打を含む3安打猛打賞の活躍でチームの勝利…

8月31日のDeNA戦で、広島の鈴木誠也が本塁打を含む3安打猛打賞の活躍でチームの勝利に貢献した。

■飛躍の裏に日々の努力、打率2位浮上も謙虚な姿勢崩さず

 8月31日のDeNA戦で、広島の鈴木誠也が本塁打を含む3安打猛打賞の活躍でチームの勝利に貢献した。

 初回に先制点につながる遊撃への内野安打を放ち、6回にはバックスクリーンにだめ押し点となるソロ本塁打を放った。打線はDeNA先発の三嶋に苦戦していたが、鈴木は「カットボールとスライダーがいい投手なので、まっすぐをセンターへ打つイメージでいった。当たりは良くなかったけど、感覚は悪くなかった」と本塁打を振り返った。

 高卒4年目ながら、シーズン規定打席にも到達し、打率.331でリーグ2位に浮上。本塁打はチームトップでリーグ4位タイの22本、打点もリーグ5位タイの82打点となっている。それでも「こういう成績を残したいとは思っていたが、4年でここまでできるとは思っていなかった」と謙虚な姿勢を崩さない。打率はヤクルトの山田哲人(.328)を上回り、トップの巨人・坂本勇人(.344)の動向次第では首位打者も狙える位置にいる。

「数字は一応見ている」という鈴木だが、日頃からスイングチェックは怠らず、「毎日の積み重ねが大事。結果が出ても、バッティングはどこかしら崩れていくもの」と日々の鍛錬は欠かさない。

「優勝争いをしている中で、この成績は信じられない」という鈴木だが、チームの偉大な先輩である前田智徳の高卒4年目(打率.317、27本塁打、70打点)を凌駕する数字を、カープファンは期待している。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo