「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)の茨城県予選は12日…

 「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)の茨城県予選は12日、池の川さくらアリーナ(日立市)で男女の準々決勝と準決勝が行われ、男子は土浦日大と霞ケ浦、女子は土浦日大と牛久が13日の決勝へ駒を進めた。女子は、優勝候補と目されていた大成女が準決勝で敗れる波乱の展開となった。

 2連覇を目指す大成女は準々決勝で水戸女と対戦。「事実上の決勝戦」との前評判もあった注目カードを危なげなく勝ち抜き、準決勝で牛久とぶつかった。

 「挑戦者」の立場で臨んだ牛久だったが、大成女の攻撃を粘り強く拾っては間隙を突き、強豪校相手の激戦を制した。「我慢して我慢してチャンスをものにするのがスタイル」と牛久の渡辺修士監督。大成女の花野裕祥監督は「牛久の粘りに耐えきれずに自滅した」と敗因を分析した。

 男子は、準決勝第1試合で、昨年優勝校の土浦日大が強烈なスパイクと高さあるブロックで常総学院にストレート勝ちした。第2試合では霞ケ浦が多彩な攻撃で得点を重ねて勝田工を抑えた。(谷島英里子)

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■「公立の星」涙拭い前へ~日立二2年・石崎愛香選手

 5月の高校総体県予選では、公立校としては実に27年ぶりとなる優勝の立役者として活躍し、「超高校級エース」と評される。

 持ち味の強烈なスパイクは「来ると分かっていても止められない」(大畠康弘監督)。2年生ながら、すでに複数の大学から水面下で入学の誘いがあり、Vリーグの関係者からも声がかかっている。

 とはいえ、プレーヤーとしての歩みは、いわゆる「スポーツエリート」とは程遠い。中学時代は部員わずか4人、吹奏楽部から助っ人を借りて試合に出場するバレー部で過ごした。

 バレーを始めた理由は「お弁当を食べたかったから」。弁当持参でバレーの練習に行く姉をうらやましく感じ、自分もやってみようと思い立ったそうだ。

 弁当のおかずには「肉」を欠かさない。牛肉や豚肉だけでなくイノシシ肉にシカ肉、クマ肉も…。「小さい頃からこういうお肉を食べてきたことがパワーの源かな」

 高校進学の際は、複数の私立のバレー強豪校からも誘いを受けたが、「地元のメンバーで私立を倒して上位を目指したい」という気持ちから日立二を選んだ。高校総体県予選では、優勝候補の土浦日大や大成女のブロックを蹴散らし、思いを結果として実らせた。

 しかし、12日の「春の高校バレー」県予選では、再びぶつかった土浦日大に苦い敗北を喫した。「高校総体県予選で勝っていたことで、どこかに気の緩みがあったのかもしれない…」。涙を拭い淡々と語った。

 その視線は、すでに来年度の春高バレーへと向いている。

 「もう一度チャンスがある。来年は私がどんどんチームを引っ張らなければならない。まずは新チームでのチームワークを高める練習がしたい」

 プロ注目の「公立の星」は、自身に言い聞かせるように「絶対にあきらめない」と力を込めた。(永井大輔)

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 【男子】            

 ▽準々決勝           

土浦日大 2 25-7  0 古河一 

       25-13       

常総学院 2 25-22 1 水戸一 

       23-25       

       25-23       

勝田工  2 26-24 0 土浦三 

       25-22       

霞ケ浦  2 25-9  0 水戸啓明

       25-18       

 ▽準決勝            

土浦日大 2 25-8  0 常総学院

       25-17       

霞ケ浦  2 25-14 0 勝田工 

       25-17       

 【女子】            

 ▽準々決勝           

日立二  2 25-14 0 明秀日立

       25-22       

土浦日大 2 25-12 0 水  城

       25-13       

牛  久 2 22-25 1 常総学院

       25-22       

       25-21       

大成女  2 25-18 0 水戸女 

       28-26       

 ▽準決勝            

土浦日大 2 25-20 0 日立二 

       25-15       

牛  久 2 25-23 0 大成女 

       25-19